内容説明
インターネットと人工知能の進展を背景に、真偽不明な情報が増え続け、拡散されるようになっている。個々人の記憶がかつてない速さで書き換えられていくなか、記憶を良好な状態に保つには何が必要か。この問いを携えながら、記憶が成り立つ条件を、自然、技術など自分の記憶をよりよく世話するためのアイデアを提示。記憶のあり方を捉えなおす上でも示唆に富む、知的愉楽の書!
目次
はじめに
序章 記憶の現在
0‐1 かつてない速さで記憶が書き換えられる時代
0‐2 検索すればOK
0‐3 フェイクフルネス
0‐4 記憶のウェルビーイング
コラム1 インターネット
コラム2 情報環境
第1章 検索すればOKか
1‐1 『イノセンス』
1‐2 脳からネット検索
1‐3 検索の条件(ケース1)
1‐4 検索の条件(ケース2)
1‐5 検索すればOK?
1‐6 外部記憶は記憶か
コラム3 ネットにダイヴする
コラム4 機械翻訳
コラム5 検索の限界
第2章 四つのエコロジー
2‐1 エコロジー
2‐2 三つのエコロジー
2‐3 第四のエコロジー
コラム6 人工知能
第3章 記憶と自然
3‐1 記憶の土台となる自然
3‐2 記憶の神経的基盤
第4章 記憶と社会
4‐1 共同の記憶と争い
4‐2 教育による記憶の共有
4‐3 アイデンティティ
第5章 記憶と技術
5‐1 完全な記憶
5‐2 フィルターバブル
5‐3 コンピュータ環境がもたらすもの
コラム7 交換記憶
第6章 記憶と精神
6‐1 記銘
6‐2 想起
6‐3 人生の記憶
6‐4 虚構と事実の区別
第7章 記憶のデザイン
7‐1 記憶術
7‐2 ミモフタモナイ案
7‐3 記憶をデザインする?
7‐4 ビオトープをつくる
7‐5 モノとしての本
7‐6 モノとしての本による環境
7‐7 コンピュータによる環境
7‐8 知識OSの構想
7‐9 知識アトラス
コラム8 制御できること
できないこと
終章 記憶の未来
おわりに
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tamami
どんたこす
センケイ (線形)
Akito Yoshiue
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