伊藤潤二大研究 増補新版

著者名：Ｎｅｍｕｋｉ＋編集部【著者】

朝日新聞出版（2024/03発売）

• ISBN：9784022143945

内容説明

2023年はNetflixアニメが全世界配信、海外の漫画祭やコミコンで栄誉賞を授与されるなど世界中の注目を集めた伊藤潤二。その作家性、作品世界を大特集！　デビュー前の作品や学生時代に書いたショートショート、単行本未収録作品など一挙掲載。2017年刊行の「伊藤潤二研究」を100ページ増量した大増補新版！

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[keroppi]

2017年に刊行された「伊藤潤二研究」の増補新版。追加されたグラビアが伝える海外で熱狂ぶりが凄い。ここまで世界の人々を惹きつけるのは何なのだろう。現在世田谷文学館で開催中の「伊藤潤二展」も凄い人だし、何あろうこの私が伊藤潤二にはまっているのだから。美と醜が入り混じり、とてつもない悪夢を緻密な絵で見せてくれる伊藤潤二は一度はまったら抜けられない。その魅力の秘密をたっぷり読ませる本書は、伊藤潤二を知る上で欠かせない本だろう。

2024/06/25

[ぐうぐう]

６年前に刊行された『伊藤潤二研究』に133ページも大増されパワーアップした、その名も『伊藤潤二大研究』。新たに京極夏彦の寄稿があったり、和山やまとの対談に昨年の海外訪問グラビア、さらに最新の単行本未収録作品まで、『研究』を既読でも充分楽しめる内容となっている。中でも「漫画家デビューあとさきの地」として、東海歯科医療専門学校とそこを卒業後に就職した歯科技工所ラボ日下部跡を訪ねる企画がいい。歯科技工士であったことが、伊藤潤二の漫画に密かに影響を与えているという妄想が止まらなくなるのだ。

2024/04/03

[たぬ]

☆4.5　伊藤潤二って漫画はああだけどご本人はほんと穏やかよね。まあ絵こそ抜群に気色悪いけど出てくるキャラクターやストーリーに腹が立ったことってほとんどないからなー。元々は2017年に出たものに133ページ追加。お蔵出し作品、幼なじみたちとの座談会、特別対談＆寄稿、主要作品解説、仕事場公開、ロングインタビューなどなどなどなど。カラーも多数。このボリュームで1550円＋税は「買い」だよ。

2024/06/06

[まっつー（たまさか）]

呪みちるさんが自身の心の中の伊藤潤二さんから受け取ったメッセージを読み、文章を書く趣味を持つ身としてハッとさせられました。

2024/05/05

[たけのこ]

単行本未収録作品とインタビュー等々でできた本。 「よん＆むー」の未収録のやつとか読んだことなかったので大変満足いたしました。あと日常エッセイみたいなやつ。先生にはちょっと腰をすえてこういう日常エッセイマンガみたいなやつ描いてほしいです。すごく好き。

2024/05/02