再発見の発想法

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再発見の発想法

  • 著者名:結城浩【著】
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • SBクリエイティブ(2021/02発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784797395310

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内容説明

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技術者は日常的に技術用語を使って考え、問題を解決しています。技術用語の中には、技術者が長年培ってきたアイディアやグッドプラクティス、それに問題解決のエッセンスが凝縮されています。
たとえば、技術用語としての「バッファ」は、データを生産するプロセスと、データを使用するプロセスの間に置かれた緩衝領域を意味します。この技術用語の発想を日常生活に適用するなら、私たちが使っている「財布」はバッファとしての役割を持っていることがわかります。さらに、いったん蓄積させることで価値を生み出すプリペイドカードにもバッファの発想が生きていることがわかります。
また、技術用語としての「ボトルネック」は、システム全体のパフォーマンスを決定するポイントを意味します。システム全体のパフォーマンスを上げるためには、やみくもに改善するのではなく最初にボトルネックを見つける必要があります。会社の承認プロセスで、特定の人物が意志決定のボトルネックになることはよくあります。ボトルネックになっている人物の承認速度を上げなければ、全体のパフォーマンスは上がりません。
本書で取り上げる技術用語はプログラミング全般、アルゴリズム、セキュリティ、マルチスレッドなど多岐にわたります。このような技術用語の意味を知り、それを用いた技術者の発想を日常生活に適用させることで、業務の改善や学業の効率化、創造力の育成などに生かすことができるでしょう。
技術者の発想に関心をもっている学生から社会人、発想力や創造力を高めたいと思っているビジネスマン、組織をうまく動かしたいと思っているリーダーなど、現代を生きるすべての読者にとって最適の読み物です。
なお、本書は『Software Design』(技術評論社)の連載を加筆修正して書籍化したものです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

35
ITの発想を抽象化して日常生活に生かす。そうか公開鍵暗号方式ってコインロッカーだったのか。抽象化すると、役割を分けるということ。こうやって自分の専門分野での考え方を自由自在に応用できたら楽しいな。まーた良書に出会ってしまった。2023/01/18

ニョンブーチョッパー

9
★★★☆☆ エンジニア業界で使われているのとは異なる、日常生活と結びつけて説明している点が面白い。ボトルネック→朝のトイレや洗面所、公開鍵→コインロッカー、二要素認証→キャッシュカード+暗証番号、オーバーエンジニアリング→旅行の過剰な荷物、何冊も買う問題集、過剰な保険。デッドロックの日常生活での例として、信号のない道の交通渋滞のイラストが分かりやすい。2022/03/06

P.N.平日友

8
テクノロジーの発想やらを日常生活支援と結びつけることでアラタナ発見があり、まさにタイトルの通り。バファリンの由来など豆知識として人に話したくなる話題が豊富だった。普段の業務でも泥臭いやり方でなく、エレガントで楽しく取り組みたいもの。ソフトウェアデザインに毎月記事があがるのでたのしみ。2021/03/21

しき

6
IT用語を日常生活にたとえて解説した本。ただ喩えるだけではなく、用語の背景や本質を解説してあって読み応えがある。公開鍵暗号方式をコインロッカーにたとえたのは見事だと思う。公開鍵の本質は暗号化する鍵と復号する鍵を分けたことで、コインロッカーも開ける鍵と閉める鍵を分けている(お金と鍵)。ITに限らず、自分の仕事用語を日常生活におきかえる視点は大事だと思う。おきかえる過程で仕事の本質を理解できて、仕事をブラッシュアップできるからだ。2022/12/10

朔麻

3
久しぶりに難解な本を読んだ。しょっぱなからランダムサンプリングやブルートフォースというカタカナ専門用語が出てくる。技術用語を日常生活に生かす本でいいのだろうか…。汚部屋を片すときに「ガベージコレクションしよう」と言ってみよう。クリエイティブなことができないので新しい発想を生み出せる気がしないのだが、少しでも発想が豊かになれればよい。2021/11/19

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