宝島社文庫<br> 暗黒自治区

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宝島社文庫
暗黒自治区

  • 著者名:亀野仁【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 宝島社(2021/03発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784299013651

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内容説明

第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作! 隣国に併合され、〈太洋省〉〈東海省〉〈直轄市〉〈和族自治区〉そして〈国連暫定統治区〉に分かれて統治される日本列島で、〈拉致チーム〉の一員にスカウトされた由佳は、旧東京で中央政府高官の拉致作戦に参加して失敗、警察に身柄を拘束されてしまう。ところが、神奈川公安局から国連警察への護送中、由佳を乗せた車両は高速道路で何者かに襲撃された。果たして、犯人グループの目的は何なのか。護送を担当していた神奈川公安局の雑賀は、由佳を逃がすべく決死の逃避行を開始する――。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

納間田 圭

80
これでもかとストレスを擦り込んでくる。遠くで聞こえる銃声や車の盗難防止アラーム音なんて…もう住民には子守唄のよう。日本という国家は消滅。国土は隣国の支配下で四分割されていた。旧日本国民は和族と呼ばれ虐げられていた。ちょっと偏見が強そうな作者が想像する…そう遠くない日本の姿。ヤッパリ元凶は中国だったのだが。そんな状況下を運命的な〇〇関係の男女が逃避行の危機一髪。警告的要素たっぷり。確かに迫力はあるけど…無駄に多い銃撃戦やカーチェイスのアクションシーン。もう少し…どうしてそうなったのかを描いて欲しかった2021/04/03

ren5000

38
ありそうで無さそうな近未来のノワール。日本が消滅しててかの隣国が統治する東京で追って追われての逃避行〜。ちょっとごちゃごちゃし過ぎてて読むのに苦労しました。個人的には銃器や戦いの描写よりも中国が統治したあとの街並みや地下鉄の荒みかたがさもありなんて感じで妙に納得しました。しかしフィクションと片づけられないこのご時世に暗い気持ちになるよ。2021/05/31

dr2006

37
中国に統治された日本という設定が突飛だけど今的にリアル。小説なのでバイアスがあるとは思うが、もし本当に中国の統治下になったらと思うとぞっとした☢虐げられた旧日本人や大陸の中央政府に反感を持つ華人は、ある種のレジスタントとなり、警察、反社会勢力などと共に主義主張を伴う争いを起こし混沌としていた。拉致グループに属する由佳は、中央政府高官の拉致作戦中に逃げ遅れ、身柄を拘束された。元公安警察の雑賀は彼女の護送を担当したが、移動中の高速道路で謎の敵から襲撃を受ける。デビュー作ということだが、今後の期待大!良かった。2024/06/28

ハスゴン

36
少し馴れないので読みにくいところもあったが、場面展開も早くもう少し小説になれると大化けする予感もします。2021/08/29

ま~くん

35
デビュー作で大きな受賞。でも御免。描写は細かいが無駄に長い。文章もテンポがいいとは言えない。とにかく回り道が多過ぎる。舞台設定は隣国に侵略され分割された日本だと理解した。拉致事件の容疑者を護送中に発生した銃撃戦。それに絡む背景。面白そうなネタを幾つも転がしておきながら何故これ程つまらないのか。似たような感想の方が多いことにも少々驚いた。「日本は平和ボケしたままだとこういう未来が訪れるかも知れないよ。それでもいいの?」と警鐘を鳴らしたかったのだと思えばいいのか。それ以外は訴えたいことが何も見えてこなかった。2022/12/29

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