内容説明
わたしは花見堂小春、日本で(多分)唯一の魔女養成学校である横濱女子仏語塾の三年生。ある日聴講生の男子・千秋くんが、エル・ドラドオのものだという黄金の留め針を持ってきた。由来を探ろうと水晶玉をのぞいたら、そこに見えたのは密林にそびえるピラミッドと巨大なティグレの頭像、真っ黒な百合に黄金の青年像だった。さらにもう一度水晶玉をのぞいたとき、事態は大きく動きだし……。黄金郷に隠された秘密とは? 千秋くんの中にいるティグレの正体は? 大正時代の横濱(と黄金郷)を舞台に魔女の卵たちが大活躍の三部作、ここに完結!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よっち
42
聴講生の千秋が持ってきたエル・ドラドオのものだという黄金の留め針。その由来を探ろうとした小春が水晶玉で透視しようとして倒れ、昏睡状態に陥った彼女が伝説の都市マノアで巫女見習いとして働く少女と同期する第三弾。彼女が目の当たりにする疫病の流行、感染症の治療と薬草探し、そして数々の陰謀。いろいろと繋がってこれまで積み重ねられてきたエピソード。どんどん登場人物も増える中でいろんな話が出てきて、少しややこしいと感じる部分はありましたけど、そのドタバタっぷりは南米にも舞台を広げて、スケールの大きな物語を楽しめました。2021/04/05
ぐっち
29
三部作最終話。こんな話だったのかー!ってなりますよね。横濱よりもジャングル寄りの冒険成分多め。何故、千秋はジャグちゃんになったりするのか、という秘密には納得できたけど、恋の気配は淡すぎて、そういう解釈で良いのか。仲良し3人組+千秋が楽しかった。2021/09/12
み
26
う〜ん、途中から斜め読み(^^;前の2作とは違う空気…。ちと好みでなく残念なり。2021/11/03
本木英朗
17
〈横濱女子仏語塾〉第3作目である。とりあえずこれで、大正のこともよくわかったね。いやはや、凄かったよ。さすがは作者の白鷺先生である。またいつか読もうと思う。2022/03/13
まそお
9
こういう話だったのかー、と。楽しかった。けど、私の知識不足のために充分に楽しむことはできてないのだろうな、と思うとちょっぴり悔しい。2021/06/18