超訳 ケインズ『一般理論』

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超訳 ケインズ『一般理論』

  • ISBN:9784492315354

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内容説明

【混迷の時代にこそ、ケインズが本当に伝えたかったこと】
今に響く、社会科学史上で最も影響力のある世界的名著。
わかりやすく、エッセンスを凝縮。

【『一般理論』って、そういうことだったのか!】
●『一般理論』が書かれた時代背景は?
●『一般理論』に対する評価が時代と共に180度変わるのはなぜ?
●ケインズの描いた経済の未来とは?

【この一冊で『一般理論』を語れる!】
「美人投票」「アニマルスピリット」「長期的には、われわれはみんな死んでいる」などの『一般理論』とそれ以外の名言、ケインズの生涯とゴシップもやさしく解説。

伝説の経済学者による危機を乗り越える希望の書

目次

はしがき
【『雇用、利子、お金の一般理論』 超訳】
序文
第1章 一般理論
第2章 古典派経済学の公準
第3章 有効需要の原理
第4-5章 期待が生産量と雇用を決める
第6-7章 所得、貯蓄、投資の定義
第8-9章 消費性向
第10章 限界消費性向と乗数
第11章 資本の限界収益率
第12章 長期期待の状態
第13-14章 金利の理論
第15章 流動性を求める心理と事業上のインセンティブ
第16章 資本の性質についての考察あれこれ
第17章 利子とお金の本質的な性質
第18章 雇用の一般理論再説
第19章 名目賃金の変化
第20章 雇用関数
第21章 価格の理論
第22章 事業サイクルについてのメモ
第23章 重商主義、高利貸し法、印紙式のお金、消費不足の理論についてのメモ
第24章 結語:『一般理論』から導かれそうな社会哲学について
【編訳者の解説】
1『一般理論』のあらすじ
2『一般理論』はなぜ難解とされるのか
3 『一般理論』の短所/長所
4 本書(およびその他ケインズ)の「名言」
5 著者ケインズについて:生涯とゴシップ
6 ケインズと経済の現在・未来
あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

97
ケインズの一般理論というのは確かに難しく過去の訳がいいものとは言えないのですが、私のようにむかしの人間でそのわかりにくい訳と英語で読んできたものにとってはやややさしすぎる感じがしてあまり考えさせるということが無いように感じられてやや不満が残りました。ただこのような超訳によって一般理論をさらに読んでみようとする人が増えることを願います。2021/03/16

あつお

14
ケインズ経済学の核心を学ぶ一冊。 本書は、ケインズの『一般理論』を分かりやすく解説したもの。①有効需要の原理では、需要が経済の主導権を握り、政府が財政出動で需要を喚起すべきと説く。②乗数効果により、政府支出が経済成長を加速させる。③市場の不完全性を認め、自由市場だけでは不況が解決しないことを指摘。現代の金融危機やコロナ禍でも活用される理論を、歴史とともに学べる一冊である。2025/01/28

あつお

12
不況の経済学「一般理論」。 1936年の世界恐々の最中に出版された「雇用・利子および貨幣の一般理論」。コロナ、ロシア・ウクライナ情勢により不安定な現在こそ必要な理論ではないか。本書における株式投資の例えは秀逸。美女コンテストのようなもので、真に価値ある銘柄ではなく、大衆が評価しそうな銘柄が評価されると言う。株式市場は、投資家が裏の裏を読んだ結果なのだ。 ゼロ金利・マイナス金利政策を続けても回復が見込めず、円安が続く日本の経済情勢。ケインズ理論が有効に働くのか、世界情勢がどうなるか。目が離せない。2022/05/07

かわかみ

3
若い頃に塩谷九十九訳で一般理論を読んだが難しくてチンプンカンプンだった。本書は抄訳だと思うが、どうしてケインズの一般理論が解りにくいのかを含めた解説が付されている。おさらいするのに良い本。2023/12/27

chiro

3
ケインズの「一般理論」を訳者がわかりやすく抜粋し解説を加えた著作。訳者の目から見た評価が前面に出ているが決して偏向しているわけではなく、むしろ個人的には他の著作における訳者のスタンスが好ましいものと感じているので興味深く読めた。2023/07/09

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