新潮文庫<br> わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)

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新潮文庫
わたし、定時で帰ります。2―打倒!パワハラ企業編―(新潮文庫)

  • 著者名:朱野帰子【著】
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 新潮社(2021/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101004624

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内容説明

差別的CMでネット炎上したスポーツウェアメーカー「フォース」。ウェブ運用を勝ち取るコンペに参加した東山結衣だが、彼らは定時で帰ることをモットーとする結衣に怠け者の烙印を押し、「下請けだから」と時代錯誤な横暴を繰り返すパワハラ企業だった。対等に仕事しようと奔走する結衣だったが、トラブルメーカーばかりの新人教育も請け負うことになってしまい……。大人気シリーズ第二弾。『わたし、定時で帰ります。 ハイパー』改題。(解説・越智志帆(Superfly))

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

252
わかりやすい悪役パワハラ企業を登場させることで全体をまとめることは出来ているものの、現実的には無理な案件進行を、スーパーエリート種田という便利ツール頼りで解決してしまっているパラドックスは前作に続き解消出来ていない。物語としての爽快な読後感は一作目以上なので、この路線を継続していくならば、どこかで種田と対決せざるを得なくないか?という余計な心配をしてしまう。フォースとの事実上の決着が野球というのも個人的には少し残念だったところ。そこで相手の土俵に立って、精神論で凌駕しにいくのか…。2023/09/29

さてさて

180
『わたくし、定時で帰らせていただきます!』『新卒で入って以来』『定時で帰る毎日を貫いてきた』という主人公の結衣。シリーズ二作目のこの作品では、管理職となった後も、それでも『定時で帰る』ことにどこまでもこだわる主人公の結衣が見せる自らの矜持を強く感じさせる物語が描かれていました。『元請け』と『下請け』の関係性に切り込むこの作品。会社の複雑な人間関係を赤裸々に描いてもいくこの作品。この国にまだまだ潜在する不条理な事ごとの数々に、『忠臣蔵』の時代からこの国は進歩したのだろうかとも考えてしまう、そんな作品でした。2024/09/13

れみ

92
シリーズ2作目。ハラスメント体質なスポーツウェアメーカーを担当することになった結衣たち。ここまで酷いのって今どきないかもしれないけど…管理職になって、“私は”定時で帰りますではだめで、社内外の人間関係に悩み傷ついていることに無自覚なまま追い詰められていくのが辛い…。前作、諏訪との関係が壊れたなかでの晃太郎との関係も紆余曲折ある今作。ひとつ言えることは、正気を失った状態の人に大事な話をしてはいけないね…。新キャラも登場してこれで終わりは勿体ない…と思っていたら、すでに続編が出てる模様。読むの楽しみだなあ。2021/05/16

夜長月🌙@読書会10周年

67
1巻ではハッピーアワーのビールに間に合わせるために毎日定時退社していた結衣が管理職になります。この物語では特に長時間労働とパワハラを取り上げていますが考えてみると納得のいかないルールや慣習はどの会社にもあるでしょう。時代も社会思想も少しずつ変わってきていますがそれは動かしてきた誰かがいるのです。自分のためだけではなかなか会社に反逆するのは難しいでしょうがそこに仲間がいることが心の拠り所となります。2024/07/03

優希

60
面白かったです。結衣対パワハラというところでしょうか。スポーツウェアメーカー「フォース」のコンペに参加したことから全てが始まったのですね。対等に仕事をしようとする結衣にトラブルメーカーの新入社員の教育係も受けさせてバタバタです。それでも負けない結衣が格好良いですね。2023/04/18

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