内容説明
仕事、結婚生活、夜更かしや食べすぎといった悪習慣…やめたいと思っているのに、なかなかやめられない。心が疲れているときはなおさら難しいもの。実は「やめる・やめない問題」を解決するには、「やめる」以前の心のケアが不可欠なのだ。自衛隊でメンタル教官を務めた著者が、心をリセットして新しい一歩を踏み出すヒントを伝授する。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひこうき雲
76
良書。手許に置いておきたい1冊。どうしたら疲労が取れるのか─とにかく寝ること、ぼーっとすること、スマホは見ない、読書もしない、運動もしない。何か考えるのはそこからで良い。エネルギーが不足していては何もできない。2021/07/16
yamatoshiuruhashi
51
自衛隊で心理幹部(メンタル教官)だった著者が記す「辞める辞めない問題」への対処法。「辞める」には、仕事を辞める、結婚生活をやめる(離婚する)そのほか、現状の辛いことから離脱して他へ進むこと全般(私の解釈)を含む。心理的暗礁に乗り上げてもう「やめよう」と思っているのに、「やめる」こともできない。ではどうすればやめられるのか。そう考えていると、やめることだけが一番良い選択肢でないこともある。そんな結果もあるのが「やめることを進めること」。なるほど。2023/02/17
スリカータ
23
下園さんの本は2冊目。最新刊が大和形式やイラスト図解を用いたことに対して、本書は文章メインで説いている。大体、内容は似ている。「やめる」ことへの段階を経たステップ、まずは休むこと、休むこととは眠ること。独自性があり興味深い。2021/08/17
ざっく
15
自衛隊のメンタル教官という肩書きは面白いな。厳しい自衛隊の生活では、どのようにメンタルをコントロールしているのだろうか。その体験談も読んでみたかった。内容としては、やめる、やめないの2択で考えるのではなく、中立的な選択肢を取り、うまく休みながらどうするかを考えよう、ということか。「今の自分は、無意識が選んでいる。なりたい自分は、意識が希望している。」という気づきがあった。その中で、無意識がその選択をしてしまう理由を見つめることの重要性も語っていた。ついついスマホを見てしまう行為にも訳があるはず。2021/07/19
kana
13
書店で直感的に引かれて購入した。タイトルに対して、内容は「やめるか、やめないかの答えの出し方」である。やめる・やめない問題はそれを選択すること自体が人間にとって大きなストレスになり、この問題に直面した時、人はすべてをリセットしたくなるという著者の観察眼に脱帽した。何故なら、この本が気になった私は仕事を辞めるかどうかで悩んでいる真っ最中だったのだから。「子供の心の強さと大人の心の強さは違う」…社会に押しつぶされそうな人がいたら、誰かが言ってあげなければいけない言葉だと思った。2021/04/08