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内容説明
「雲ヶ浦」という海の見える街に、一人の少女・楠まよわが引っ越してきた。そこで出会うのは、あたたかい下宿先、あやしい瓜二つの別人二人組、閉じこもりがちのやさしい少女と、不器用な青年。まよわがそんな街にやってきた理由とは…?彼女を中心に、不思議な街で綴られる、眩しくて仄暗い日々の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
のらましの
3
街の名前は「雲ヶ浦」、学校があったり月極駐車場があったりと舞台設定は現実世界のようだけど、描写される街の様子や登場人物はどこかメルヘンチックで、現実と夢の狭間のような印象を受けた。こういう街は子どもの頃によく妄想したので、自分もこんな街に行きたいなと思いつつ楽しく読むことが出来た。2021/08/01
水橋松梨
3
「あなたに会えないと、今日が終われない気がして」「気がついた頃には日が傾いていて、また曖昧な約束をして、さよならを言った」 「百合ばっか買ってもなあ...」て思って手にしたら結局百合だった。お前はいつもこうだ。それを差し引いても緩やかで美しい漫画。たぶん誰でも一度こういう海辺の町を夢想したことあるだろう。2021/07/25
辺野錠
2
ぼんやりとした絵のタッチが地に足をつきながらもどこか幻想的な雰囲気のある物語に合っていた。どこか掴み所なく感じたがそこがこの漫画の味になっていると思った。天文台関連の話が良かった。2024/02/24
ぱ隹越九朗
2
全編に漂う霞がかったような世界、バックボーンの全容が知れない可愛いがどことなく影を感じる登場人物たち、ホッとする読み心地とどこか寂しくなるような心地とが同居する読後感で決して不快ではないけど、自分がこの街の"住人"になれてないすわりの悪さが尾をひく作品でした。まよわと輝夜のやりとりが好きです。2022/06/20
もんきちょー
2
鉛筆画のふわっとした絵柄とか、穏やかだけど夏の影がうっすら落ちてるような話とか、日本が舞台なのにどこか現実離れしている雰囲気とか、全体的にすごく好みだった。一年でいちばん満月が小さく見える日の名前を考える話がとても好き。2021/07/03