ヤーガの走る家

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ヤーガの走る家

  • 著者名:ソフィー・アンダーソン【作】/長友恵子【訳】
  • 価格 ¥1,584(本体¥1,440)
  • 小学館(2021/02発売)
  • お盆休みの読書に!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント25倍キャンペーン(~8/17)
  • ポイント 350pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784092906365

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内容説明

鳥の足がはえた家にすむ少女の成長物語。

「わたしの家には鳥の足がはえている。家は、年に二、三度、夜中にすっくと立ち上がり、猛スピードで走り出す。」(冒頭文抜粋)
少女マリンカが祖母のバーバと住む不思議な家には、あの世とこの世の境界を守る秘密の「門」がある。バーバはこの門の番人で、マリンカも将来番人になることを運命づけられて育った。
毎晩「門」を目指して訪ねてくる死者達を、美味しい料理と楽しい音楽でもてなし、星へ還すバーバの仕事を手伝うマリンカ。
でも本当は、その仕事に明け暮れる人生ではなく、生きている人たちの世界で友だちを作って遊ぶことを夢みている。
自分の運命は自分で決めたいという気持ちが強くなり、もがき、あらがい、行動していく。

ロシア民話「バーバ・ヤーガ」をモチーフに、家族の愛情と絆、少女の葛藤と成長、そして人生を自分の足で歩むことへのエールを描いた長編ファンタジーです。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ベーグルグル (感想、本登録のみ)

45
死んだ人をあの世に送り出すバーバ・ヤーガと暮らす12歳のマリンカ。いつか自分もバーバ・ヤーガのような門番にならなきゃいけないけれど、それが嫌でいつも葛藤していた。12歳の揺れ動く感情が痛いほど分かるし、周囲の人々との触れ合いで成長していく姿にホッとした。鶏の足のついた家、カラスのジャックなどキャラクターがいい。2021/07/15

かもめ通信

31
スラヴ民話に登場する魔女「バーバ・ヤーガ」をモチーフに、家族の愛情や友だちとの絆、進むべき道を自ら選び自分の足で歩いて行くことの意味を織り交ぜながら、少女の葛藤と成長を描いたファンタジー。マリンカをとりまく、ユニークで魅力的な面々も楽しい。とりわけ私のお気に入りは、愛情たっぷりで忍耐強く、拗ねたところもかわいい、もう一人(?)の主役ともいえるマリンカが暮らす「ヤーガの家」!2021/09/02

minaseh

19
主人公の行動にハラハラしながら、最後は誰のとっても良い形で終わってホッとした。読んでる側には死者を饗して見送るって、すごく良い供養の仕方と思っちゃうけど、最初から決められて他者とも触れ合えなくてでは、12歳の女の子が嫌がるのも当たり前だろう。バーバがいってしまったのが一番驚いたよ。いくらやり方を知ってても子供を放って行ってしまうってどういう事よ。彼女守る家の存在が良いよね。理解してくれる友達もでき仲間とも出逢え、彼女が自分の仕事がとても深い意味のあるものだと思って続けてくれると良いなぁ。2022/02/01

みーなんきー

15
登場人物や家は、全て不思議なものの集まりでまるでジブリ映画に使われそうな画が浮かんでくる。内容は、少女が当たり前に持っていたものは、新しい素敵なものに出会うと去っていく。人ら失ってその大切さに気付くと言うが、本当に憧れのものに近づくと、慣れ親しんで空気のように感じていたものが愛おしく、何で今まで大切にしてこなかったんだろう、と反省し悲しみを感じる、繰り返し。全体を通して感じる女の子の孤独感は頭を冷やしてくれる。不思議な空気感のある珍しい話でした。2023/09/04

杏子

14
ロシア民話のバーバ・ヤーガのお話を長編ファンタジーにしたような、でも全く新しい読み物になっていた。主人公は少女マリンカ。最初は自分勝手な願いばかり望むわがままな印象だったが、あることをきっかけにいろいろな人とふれあい、変わっていく。けっこう分厚いが、読みやすくてさくさく読めた。主人公の気持ちが手に取るようにわかって共感しやすいのではないだろうか?内容も面白く、引き付けるものがあるので紹介したら読んでくれるかも。鳥の足が生えている家が強烈!それでいて、あったかい。そこから興味が湧いてきそう。小学校高学年。2022/08/25

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