内容説明
世界の企業は14億の市場を当てにして中国に進出しているが、実質は「2億の市場」にすぎず、絶対に増えることはないことを知っているだろうか。欧米は中国が豊かになれば民主化すると幻想をいだいていたが、中国の国家体制は強奪型の「共産党資本主義」であるため民主化は不可能。中国でバブルがはじけても多くの民衆にとっては預金がないため影響はない。中国が力を入れているEV(電気自動車)戦略は日の目を見ることはなく無謀な一帯一路プロジェクトは自国を消耗させる引き金に。世界各地で行われる「消耗戦」と日本の「中国化」。激動の世界情勢が動き出す、2018年を読み解く最新刊!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HMax
13
一体、世界はこれからどうなるのか。崩壊するのではと思った中国も、一時の勢いはないが、まあ頑張っている。一方、国民への監視はAIの進歩とともに、さりげなく厳しくなっている。南シナ海、アフリカ、インド近辺、等へどんどん進出し、どうするつもりなのか。日本がしっかりと自分たちで外交方針をしっかりとたて、守っていかないと、流されていてはだめですね。「えー。ジンバブエの公定通貨が人民元」昔はJP¥と日本円を書くとどうして¥にわざわざJPと書くの?$と違って¥なんて日本以外にないのにって言われたけど、今は人民元も¥。2018/09/09
ほととぎす@nekohototogisu
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批判的中国ウォッチャー2人の対談。トランプ就任後の2017年ごろのネタだが案外古さを感じさせない。個々の情報は別として特別新しい視点、切り口がある訳ではなかったが、いつもの勉強熱心な宮崎節を堪能して読了。2021/10/04