岩波ジュニア新書<br> ハンドブック 子どもの権利条約

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岩波ジュニア新書
ハンドブック 子どもの権利条約

  • 著者名:中野光/小笠毅
  • 価格 ¥968(本体¥880)
  • 岩波書店(2021/02発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005002702

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内容説明

「全世界の子どものための大憲章」ともいうべきこの条約が日本で発効してから2年.史上最も多くの国が批准し,画期的意義をもつこの国際条約を,日本の現状の中でどう読み,権利の確立に向けてどう生かしていくべきか.条約の内容と精神を条文ごとにやさしく解説,1冊でまるごとわかる便利なハンドブック.正文とその対訳付.

目次

まえがき┴解説 子どもの権利条約┴前文 「子どもの権利条約」が成立するまで┴第一条 人類にとっての「子ども」 子どもの定義┴第二条 教室の中の人権宣言 差別の禁止┴第三条 ベスト・インタレスト 子どもの最善の利益┴第四条 権利は実現されるためにある 国の実施義務┴第五条 親の立場と子の立場 親の責任と権利と義務┴第六条 命ぬちどぅ宝 生命、生存・発達への権利┴第七条 名前にあらわれた子ども観 名前・国籍・養育の権利┴第八条 わたし、を生きる アイデンティティ┴第九条 親子だんらん、水いらず…… 親子の分離┴第一〇条 ベルリンの壁 家族再会と出入国┴第一一条 国際結婚の光と影 不法移送・不返還┴第一二条 ある生徒会の主張 意見表明権┴第一三条 子どもにとっての自由 表現・情報の自由┴第一四条 子どもの内面の世界 思想・良心・宗教の自由┴第一五条 「平和ゼミナール」の高校生たち 結社・集会の自由┴第一六条 ドアとふすまの文化 プライバシー・通信・名誉の保護┴第一七条 高度情報化社会 マス・メディアへのアクセス┴第一八条 子育ては父母の共同責任 親の第一義的養育責任┴第一九条 ヘルプを求める権利 虐待・放任・搾取からの保護┴第二〇条 家なき子 家庭環境を奪われた子ども┴第二一条 偶然の家族 養子縁組┴第二二条 ボートピープル 難民の子どもの保護・援助┴第二三条 ともに学び遊ぶ 障害児の権利┴第二四条 健康の南北問題 健康・医療への権利┴第二五条 子ども収容所 施設に措置された子どもの審査┴第二六条 子どもは社会の宝 社会保障への権利┴第二七条 憲法第二五条を超えて 生活水準の権利┴第二八条 学校の世紀に 教育への権利┴第二九条 地球市民の教育へ 教育の目的┴第三〇条 多民族国家ニッポン 少数者・先住民の子どもの権利┴第三一条 「遊び基準法」 ゆとりの権利┴第三二条 あゝ野麦峠 経済的搾取・有害労働からの保護┴第三三条 幻想交響曲 麻薬・向精神薬からの保護┴第三四条 テレクラ 性的搾取・虐待からの保護┴第三五条 人身売買 誘拐・売買・取引の防止┴第三六条 命と魂の搾取 他の有害な形の搾取からの保護┴第三七条 デュー・プロセスの法理 死刑・拷問の禁止┴第三八条 平和憲法のもとで 武力紛争における保護┴第三九条 心のケアの大切さ 被害を受けた子ども┴第四〇条 過ちをおかした子どもたち 子ども刑事司法┴第四一条 権利は子どものために 既存の権利┴第四二条 知るは力なり 条約の広報義務┴第四三条 CRC 子どもの権利委員会┴第四四条 情報公開 国の報告義務┴第四五条 実施の促進と国際協力 CRCの機能┴第四六~五四条 条約の手続き規定┴コラム┴「最善の利益」とは?┴スウェーデンのとりくみ┴ビューティフル・ネーム┴大学ゼミナールのひとこま┴「道理」と「無理」┴アクセスするということ┴三人の日本人┴「障害」ということば┴ユニセフとジェームズ・P・グラント┴コルチャック先生┴政府訳の問題点について┴対訳 子どもの権利条約(英語正文と日本政府訳)┴本文カット=市原真紀

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

スイ

12
子どもの権利条約全文と、各条ごとの説明が書かれていてとても丁寧。 説明も当たり障りない抽象的なざっくりしたのではなく、具体的で筆者の熱意が伝わるもので良かった。 しかし、この本が刊行された時よりも、日本とここで暮らす子どもたちの状況が良くなっているとは思えないのが悲しい。 十代向けだが、大人こそ知るべき。2020/10/24

肉尊

3
子どもの権利条約を1条ずつやさしく丁寧に解説。オウム事件や校内暴力、いじめなど90年代の世相を背景に述べられています。読んでみて感じたのは、これって子どもの保護条約なんじゃないかということ。あくまで大人社会と共存するための最低限の取り決めであって、子どもの主体性はない。学ぶ自由、遊ぶ自由、習い事を選ぶ自由など子ども視点で捉えた宣言があってもいいかなと思いました。2016/08/11

U-Tchallenge

1
子どもの権利条約について改めて学びたく手に取ってみた一冊。条約の内容について、わかりやすくなるよう詳しく説明されている。説明と言っても条約のことだけではなく、条約に書かれていることに関連することまで言及されていた。条約についてはもちろんのこと、それに取り巻く事柄についても考えることができた。子どもの権利条約について知りたい者にとっては、まず手に取り読んでみてもらいたい一冊である。2022/09/10

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