内容説明
ウルトラセブンのアンヌ隊員、初のエッセイ。
今の子どもたちは、家の周囲に空き地や原っぱもないし、そんな時間もなくなって、「缶蹴り」や「陣取り」をして遊ぶような、幼馴染の世界を失っているけれども、ウルトラセブンをつくっていた人間関係は、それに似ていたと思う。おやじさん(円谷英二さん)はその中で「大将」だった。そしてアンヌは、みんなに可愛がられた『オミソ』のような存在だったのではないか、と今にして思い至るのである。
(解説より)
永遠の特撮ヒロイン、アンヌ隊員がホンネで書いたあのころの真実。写真ページを刷新して待望の文庫化!(2001年3月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
41
「アンヌ隊員」の自伝、と書けば、それがすべてを物語っている。作者自身も書いているように、アンヌ隊員役をつとめたことが人生のエポックになり、それだけでおそらく後世にまで名を残すことになるのだろう。幸せな女優だと思う。TVも特撮も若かった時代。今は「ウルトラセブン」のような手作り感のある作品を生み出すことは難しいのかもしれない。ちなみに全話、一度は見ましたよ!2016/10/03
tokkun1002
27
初、ひし美ゆり子さん、友里アンヌ隊員。エッセイ1冊目。ウルトラセブン全話の背景。ひし美ゆり子さん目線の秘話満載な自叙伝。アンヌ隊員の可愛らしさにメロメロになりました。ホント面白かった。2013/10/30
Katsuto Yoshinaga
12
子供心に、ウルトラセブンはコミカルな要素が希薄なシリアスなドラマであり、アンヌ隊員についても知的で陰性のイメージ(役どころはドクター)を持っていた。ところが、なんと奔放でがらっぱちで陽性の人だったとは!!まあ、不良番長シリーズやプレイガールに出演していたことは知らなかったので仕方がない。本書は、アイドルにありがちだった自伝エッセイであり、文学性はなく、わりとぐだぐだなのだが、ナゼかすごくイイ。邦画が輝いていた最後の頃のシンデレラストーリーであり、彼女のケレン味の無さには惹かれる。人気も当然だったわけか。2024/12/18
伝奇羊
11
ウルトラセブン当時は小さすぎてアンヌ隊員に憧れた思い出はないのだけれど…なんというか酒豪で豪快な方のようです。現在もお元気でXなどでも盛んに活動されていますね。2024/06/25
elf51@禅-NEKOMETAL
9
ひし美ゆり子さんは世代的に上なので。きれいなお姉さんのはしりかもしれない。こういうヒロインは役のイメージとファンの思い入れに悩む人もいるが,そこはあっけらかんと肩肘張らず自由に生きていらっしゃるのがいい。ウルトラセブンは特撮物の中で社会問題も取り入れたドラマ作りとヒーローとマドンナの淡い想いを絡めた作りで,他の作品と一線を引く物だった。全48話の撮影時のエピソードがかかれ,当時のドラマ作りの若い現場の熱気が知れる。未だファンと交流されているのもお人柄だろう。2020/12/09
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