講談社文庫<br> テッカ場

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講談社文庫
テッカ場

  • 著者名:北尾トロ【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 講談社(2021/02発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784062767491

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内容説明

「大人の夢中」を見に行った! 競走馬セリ市、鳩オークション、テディベアの大集会……。「人の目の色が変わる現場」は、こんなにもおもしろい。我を忘れて夢中になって! ――「テッカ場」……それは理性が影を潜め、欲望がほとばしる場所。いい大人が我を忘れ、普段は封印された別の顔を、うっかり垣間見せる。競走馬セリ市、鳩オークション、ネットアイドル撮影会、テディベアの大集会……、独特のムードあふれる「欲場」の活況とコーフンを、参加者目線で追ってみた!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

MURAMASA

33
裁判関係の本が当たって、このところ文化人っぽい感じが漂ってたトロさんですが、この本は以前の雰囲気を感じさせてくれる潜入ルポもの。でも、年相応というのか、目線がすごくおじさんっぽくなってきてる感じも否めません。『キミは他人に鼻毛が出てますよと言えるか』『危ないお仕事』のころのようなバカっぽさがなくなったというか。面白そうな場所に行って、面白そうな感じは伝わってくるのだけど、その先に突き抜ける何かがないというか。この本のあとに読んでる川口友万さんの本のバカっぽさがいいだけに、ちょっと薄まってしまった感じです。2010/11/21

ツバメマン★こち亀読破中

19
「テッカ場」とは、競走馬オークション、西洋骨董オークション、鉄道部品オークション、鳩オークション、ネットアイドル撮影会、切手オークションなど…普段理性をまとった紳士・淑女たちが欲望を剥き出しにする場所。そんな非日常の熱い世界にトロさんが潜入。そこに集う人々を観察し、ときには自ら参加者として、なぜそこまで狂奔するのか?をユル~く探っていく。「物欲」っていったい何?と考えずにはいられませんでした。2016/01/10

ふろんた

17
オークション会場での投機家とコレクターの攻防は熱い。投機家がどんどん競り上げるのをコレクターが睨みを利かせて抑止する。素人が興味本位で行っちゃいけないね。他にも地下アイドルやコミケなど独特な熱気が包まれた場所に行くんだけど、トロさんのルポなので、なんだかゆるい感じになってしまいます。2014/06/13

ジョニーウォーカー

11
非常におせっかいな意見だが、タイトルには素直に「オークション」という言葉を使った方が売れたのではないかと思う。北尾トロを知らなかった場合、「テッカ(鉄火)場」といわれてもピンとくる人は少ない気がする。ネットアイドル撮影会など、オークションではない章も含まれているせいかもしれないが、この本の見どころはやはり、オークションやセリの現場における人間模様にある。鉄道、切手に競走馬…ジャンルが違えば、そこに集う人種も、空気も、まったく違う。世の中には自分の知らない世界がまだまだたくさんあるんだなぁ。2011/07/06

きゃとむーん

10
共通の思いを持った人々が集い、理性の「たが」がはずれてしまう場所を「テッカ場」と呼び、そこへ潜入取材!なんて言うとなんだか怖ろしげですが、多くの人が知っている様で知らないマニアックな集会とでもいいますか。各種オークション会場、コミケ、ネットアイドル撮影会、バーゲンセールの初日、など、そんな場所に行ってみる。この手の本といいますと、ナンシー関さんの快著『信仰の現場』を思い出しますが、ナンシーさんが突き放した視線で笑っていたのに 対して、そこへ共感を持って同化しようとするのが、いかにもトロさん風^^。2010/11/09

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