内容説明
難題かかえた客を乗せ、粋な駕籠舁き、江戸を奔る。
軟禁された箱入り娘の心の闇を新三と太十は晴らせるか?
「駕籠屋春秋 新三と太十」シリーズ2ヵ月連続刊行!
講談社文庫創刊50周年書下ろし作品
新三(しんざ)と太十(たじゅう)が舁く駕籠は乗って安心と大評判。
そんな二人に思わぬ依頼。
悪評絶えない男に拐かされた質屋の娘を救い出し、運ぶというものだ。
無事に親許へ届けた二人だが、後日、娘と軟禁男の密会を目撃してしまう。
事件の奇妙な展開に、情に厚い駕籠舁きたちが真相求め動き出す。
温かさが胸に広がる第二弾。
<第二巻のお客>
一 質屋の娘
色事師に囚われた娘の許へ。駕籠で救い出される娘の様子に違和感が!?
二 新太
ワケありの父持つ子供がお客様。人形町の“駕籠留”は大騒ぎ!
三 男の矜持
殺気を放つ武士を運んで剣術道場へ。中の光景に新三と太十が立ちすくむ。
目次
一 質屋の娘
二 新太
三 男の矜持
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
89
駕籠屋春秋 新三と太十「 質屋の娘」2巻。新三と太十の過去素性が解りましたね。駕籠留の親方留五郎と娘姉妹、お龍、お鷹さんが良いな。2021/04/24
やま
85
新三と太十の過去が明らかに…。シリーズの2作目。字の大きさは…中。質屋の娘、新太、男の矜持の3話。百姓の子であったが親の死後、旅の武芸者で願立流の遣いて西村七左衛門に剣を学び、西村の死後。亡き恩師を庇護してくれた重臣・渋田見主膳を殺して逐電した、一刀流の剣客・兵頭崇右衛門ら探すために駕籠舁きを行う新三と太十の活躍の物語です。やっと新三と太十の過去が語られます。そして仇のうちの一人、三雲を捕らえ残り2人となります。少し早いですが「居酒屋お夏」と似て来ているようです。次回以降が楽しみな展開となって来ました。2021/06/18
タイ子
80
サクサク読めるので一気に第2弾まで。前作より今回の方が面白くなっている。タイトルの質屋の娘、評判の悪い男にかどわかされた大店の一人娘を身代金と引き換えに迎えに行ったのが駕籠かきの新三と太十コンビ。事は収まったかに見えたがその裏にはとんでもない計画が潜んでいた。そして、新三と太十の過去が今回明らかになる。あー、そういう恩人がいたのか。それで彼らは腕っぷしが強いのかってナットク。彼らが過去に磨いてきた人生が今の優しさや、生き方を表してる思えばいい師匠がいて良かったと思う。次作も楽しみな作品になった。2021/08/07
み
24
さくさくと♪彼らの事情が明らかになりました。う〜ん、そっちは放っておいて、日常の人助けだけでイイような。2021/09/12
chacha
18
第2弾。新三と太十の過去がわかり 因縁の相手とも対峙。駕籠屋の留五郎と姉妹のやり取りも面白い。乗り心地の良い二人の駕籠に「ヤッサ」「コリャサ」と乗ってみたい。なんとなく心温かくなるこのシリーズまだ続きそうかな。2021/05/09
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