ぼくのおひめさま 親指姫 白雪姫

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ぼくのおひめさま 親指姫 白雪姫

  • ISBN:9784756242440

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内容説明

新たな視点で語られていく、美しくて残酷なお姫様たち。

童話「親指姫」と「白雪姫」をベースに、今日マチ子が文章とイラストを担当。
小鳥や魚たちの証言を元に語られていく「親指姫」と、後妻である妃の目線で語られる「白雪姫」。
今日マチ子とやくしまるえつこによって、広く知られてきた童話が、新しい物語として生まれ変わりました。

※本電子書籍はCD付き書籍として発売したものの書籍部分のみを電子化したものです。CDおよび音声データは付属しておりませんのでご注意ください。

白雪は王子にいいました。
「あそこにいるのがわたしのおかあさまよ」
呆然とするわたくしの前に 真っ赤に焼けた鉄の靴がはこばれてきました。
「おかあさま、わたしたちのために踊りをおどってくださいな」
白雪がいうと、音楽がはじまりました。 (「白雪姫」より)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

深夜

13
ぼくの小さな小さなおひめさま。ふと目を離した隙にどこかへ行ってしまう。きっと途方もない旅をくりかえしていくのだろう。だけどもその冒険譚を聞くことは叶わない。きっと彼女はもう戻ってはこないのだろう。 ちょっぴり切なくて温かい、不思議な温度を持った物語だった。2017/09/21

まみ

11
淡々としているけど毒がある。絵も、声も。朗読は親指姫、絵は白雪姫が好き。イベント整理券めあてで購入したけど、もう一冊も欲しくなった。ずっと絵を眺めていたい。ずっと声をきいていたい。2012/06/16

ttralsm

4
文章自体は元々の童話から大差ないのだけど、隣に添えられた漫画によって、びっくりするくらい毒っぽい話になっています。「女の子」の持つ甘さと毒は勿論ですが、「もう女の子ではなくなってしまった女」の醜さや哀れさも知っている今日マチ子さんならではの一冊。「白雪姫」のラストが強烈ですが、周囲の圧倒的な力に流され続けあっけなく幸せを手に入れてしまう「親指姫」の頓着のなさにも、じわじわとした怖さがあるなあ…と思いました。2012/06/30

にま

4
ほんとに色使いが好き。毎回言うけどそのくらい好き。また話のまんまのイラストじゃないところがやられたって感じ。甘酸っぱいような、どこか悲しくて暖かいような。不思議な気持ち。2012/06/19

龍國竣/リュウゴク

3
親指姫が制服姿の女子高生で、周りの者が面をつけた人間として描かれる。現代的な解釈。白雪姫も女子高生。こちらはファンタジック。口紅を押された絵が印象的。やくしまるえつこの朗読がもどかしくて、こそばゆい。ガーリッシュ絵本。2012/06/28

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