内容説明
大阪の北部に位置する蛍石市にある老舗遊園地「ほたるいしマジカルランド」。「うちはテーマパークではなく遊園地」と言い切る名物社長を筆頭に、たくさんの人々が働いている。アトラクションやインフォメーションの担当者、清掃スタッフ、花や植物の管理……。お客様に笑顔になってもらうため、従業員は日々奮闘中。自分たちの悩みを裡に押し隠しながら……。そんなある日社長が入院したという知らせが入り、従業員に動揺が走る。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
さてさて
618
『たいていの人生は、ドラマチックではない』という私たちの人生。そんな私たちに『ひとときの夢』を見せてくれる遊園地。この作品では、遊園地の舞台裏で今日も働き続けるスタッフの人生を見ることができました。『遊園地ってなんのためにあるんやと思う?』という問いの答えを求めながら今日も私達を笑顔で迎え入れてくれる遊園地のスタッフ。夢に遊ぶかのような遊園地を舞台に、その舞台を地道に作り上げていく人達の生き様を丁寧に描いたこの作品。美しく彩られた遊園地の世界観の中に人々のささやかな人生の営みを感じた素晴らしい作品でした。2021/12/04
kotetsupatapata
508
星★★★★★ 遊園地で働いている従業員にスポットを当てた今作も、悪い人は出てこず安定の読後感でした😃 登場人物みんなどこか不器用で、人との接し方や仕事へのモチベーション等悩みを抱えているけど、どこか前向きになれるヒントは、ふとしたきっかけで見えるはず そんな事を教えられた気がします。 要所でグッと心を鷲掴みにされる言葉が出てくるので、また日を置いて再読したい1冊です。 特に定年退職の日(引退ライブ💦)にサイリウム持ってメリーゴーランドに乗ってる山田さんの奥さんは最高😃⤴️⤴️ 2021/05/28
ウッディ
463
「ほたるいしマジカルランド」という遊園地で働く人々、インフォメーションの紗英、清掃員の八重子、園芸の山田、そして名物社長の市子・・、それぞれの人生を経て、来園者に夢と笑顔をもたらす今の仕事と向き合うようになった彼らの物語。遊園地に中にあふれる光の中で、彼らが歩んできた過去がくっきりと形を持ち、痛みが懐かしさに変わっていくラストが印象的でした。「ひらパー」を想起させる設定と、社長と二人の息子、女優の幹のエピソードが中途半端だったような気がして残念だったが、遊園地に漂うノスタルジックな雰囲気が素敵だった。2021/06/30
うっちー
370
同じ職場で働いていてもいろいろな人生があります2021/05/28
fwhd8325
351
寺地さんの新作は、遊園地が舞台。遊園地で働くスタッフを主人公にした連作です。一人ずつ物語が進み、物語全体の輪郭がはっきりしてきます。出来すぎの感は強いのですが、誰もが一人じゃないことをやさしく感じさせてくれます。月曜日から水曜日の前半の物語が好きです。2021/03/06
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