内容説明
3000人の終末期に寄り添った緩和ケア医が、「たった一人でも大丈夫」といえる最後の日々のあり方を、具体的な事例とともにアドバイスする。病院でも在宅でも、痛みへの対処法、家族や友人のかかわり方、病と死への向き合い方をつづる貴重な一冊。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
紅香@新刊購入まで積読消化あと5冊⭐︎
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今の職業に就いて思うことは、人の死を沢山見送ったこと。これは大変な学びであり、改めて貴重な私の財産だと本書を読んで感じた。病気を抱えて、それでも生活まで病むことはない。精神は健康的に保てるのだと考えさせられた。急速に進む時代。今の形態の家族構成に囚われることなく、縁を結んだ方とは家族と言っていい時代に突入している。失われた家族というより、より広い意味での家族観なのだと切り替えたい。ご臨終を旅立ちという言葉にしただけで、何だか安心する。旅立たれた方々の元へいずれ私も旅立つのだという心の拠り所となった。2021/03/10