内容説明
仇敵、強敵、全部まとめて射ち倒せ!!
辺境の六禍の一角・大骸竜を討ったシェイ達は、シェイの愛刀『屍喰らい』の呪力を回復させるため、軽めのクエストをこなしながら傷を癒やしていた。アンデッドドラゴンとの戦闘で『屍喰らい』の真の力を垣間見たテアは、神代級の武器に近づくため鍛冶師としての新たな可能性を探る日々。そんな中、刺激が足りない日々に飽きたエレミアは、パーティーを一時的に離脱して、エルフの弓技を競う大会『銀鷲杯』に臨むことに。そこには、エレミアがどうしても吠え面をかかせたい因縁の相手が参加するようで…。
一方、エレミアが脱けたシェイ達のパーティーに、ギルドから勅命で任務が下る。それは、巷を騒がす『討伐者狩り』に狙われた討伐者の護衛任務だった。任務を引き受けたシェイとテアだったが、予想外の相手から襲撃に遭ってしまう。さらに、その背後には得体の知れない力を使う黒衣の男が暗躍していて――仇敵との対決、そしてシェイすら圧倒する脅威の登場。魔法鍛冶師・テアは仲間に勝利をもたらすため、新たな武器、新たな力に手を伸ばす!
クソ貴族、討伐者狩り、鳥ババア、デカい犬…全部まとめてオーバーキル!! 痛快スプラッターファンタジー、第2幕!!
※「ガ報」付き!
※この作品は底本と同じクオリティのカラーイラスト、モノクロの挿絵イラストが収録されています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
海猫
56
前巻よりスプラッタの度合いは、そんなにキツくない感じ。濃い描写に慣れたのもあるし、いつもはオーバーキルしまくるシェイが行動を抑え気味。それに今回は、エルフのエレミアがメインといった内容。前半はパーティーの面々の会話がコミカルで地の文もユーモラスなので、従来の川岸殴魚作品っぽいノリ。後半は討伐者狩りとの戦いが出てくる一方、エレミアは弓技を競う大会「銀鷲杯」に参加。それぞれのストーリーが紡がれる。展開を広げながら、次への溜めを作っている様子があった。一冊でまとまっているけど、解明されない点もあるし以下次巻か。2021/02/27
まっさん
19
★★☆ モンスターの怨念を力に変える特殊な剣を持った少女とそんな彼女を支える少年の物語第二弾。今巻も前巻に引き続き彼らの冒険を軸としたお話であり、暗躍する謎の人物の登場や強力なモンスターとの戦いなど見どころがたくさんある話だった。特に上位モンスターであるハーピーとの戦闘シーンはとても盛り上がった一方で、今回表紙にも据えられている残念エルフ・エレミアにスポットを当てた話がかなり物足りなく残念に感じてしまった。個人的にあまり好きなキャラクター性ではないというところも影響しているのか彼女に対する好感度や共感→2021/08/31
真白優樹
5
シェイの回復を待つ退屈な日々からエレミアが離脱し弓の競技会に出る中、シェイとテアが討伐者を狩る謎の敵を追う事になる今巻。―――狩り、撃ち抜け。偏見も敵も何もかも。 シェイよりも強い謎の強敵が登場し、舞台に深みが増す中、テアが鍛冶師として新たな境地へ挑み、エレミアが高揚のままに躍動する。そんな次への展開への布石を打つと共に、各個人のそれぞれの挑戦が光る巻である。ギルドの上層部が知る謎の敵。シェイよりも格上のその敵の本当の目的とは。テアはシェイと共に、勝つことは出来るのか。 次巻も勿論楽しみである。2021/02/19
emopit
1
口悪エルフ、最高過ぎるな!!2021/09/30
鳥義賊
1
コミカルな会話が持ち味の川岸さんのバイオレンス物が案外良い。エレミアさんの俗っぽさが重くなりすぎないように効いているんでしょうね。2021/08/04