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内容説明
「なんとしても、わがあるじに天下をとらせてやりたい。そのためには、あの秀吉に負けない権謀術数を磨かなければ」――正信は最近、ようやくこのことの面白味がわかりかけてきていた。一度は家康に弓を引きながら、許しを得て、ついには家康最大の腹心となった本多正信。類い稀な着想と企画力を武器に、徳川政権の地位を不動のものにした名参謀、その独創的生き方とは!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
30
異質の経歴。視野と探究心が礎。付け加えて、秀吉の存在も、その後の絶え間ない向学心に繋がった印象。一方、清廉潔白、柔軟性に欠ける点が、他者との心の乖離ともなる。少なからず、”隙”があることが人間性であり、親近感ともなる気がする。概ね、本能寺の変以降の家康天下統一のダイジェストとなっているので、正信の幼少時や諸国放浪時などを通した人格形成の過程がもう少し知りたかった。子息正純の最期との対比も、”右腕”の難しさを描写。2014/03/16
ロビン
14
徳川家康の参謀格で、一度は一向一揆で家康に弓を引いたが、のちに帰参を許され、その智謀で大いに家康を補佐しその関係は「水魚の交わり」とまで言われた本多正信の伝記。『真田丸』では近藤正臣さんが、『どうする家康』では松山ケンイチさんが演じている。本作では正信が家康に漢の劉邦の逸話を語り聞かせるくだりがあるが、家康は劉邦に倣って武功を誇る家臣を処断する一方で、徳川四天王に関してはきちんと処遇している。家康は正信から唐の太宗ー『貞観政要』ーの逸話も聞かされていたが、家臣の大切さもよく知っていたと感じる。面白かった。2023/08/17
まろにしも
10
策士、策に溺れず。戦略家、策略家でありながら、人間味があり、欲や虚栄心に支配されることがなかった点がカッコいいなぁと思う。やっぱり挫折を経験している人間は強い。2023/08/17
大竹 粋
5
良い仕事をした人とはこのような人物なのだろう。服部半蔵といい、本多といい、家康は情報戦の先駆けであり、ゆえに同時に統治に長けていたといえる。兎に角この辺りの補佐役が最も魅力的に思える。2023/03/17
BIN
5
徳川家康を天下人にした名参謀、本多正信を描いた作品。基本的に西軍びいきなので徳川家は好きじゃない方で、かつ陰湿な印象しかない正信は特に嫌いな方でした。家康側から見たら、真っ黒な策謀でもなんとかしくれる頼もしい参謀だなというのは感じた。秀吉に謀略戦で負けて一念発起するのは良いと思う。2014/03/12
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