日本社会事業思想小史 - 社会事業の成立と挫折

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日本社会事業思想小史 - 社会事業の成立と挫折

  • 著者名:吉田久一/長谷川匡俊/永岡正己/宇都榮子
  • 価格 ¥2,530(本体¥2,300)
  • 勁草書房(2021/02発売)
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  • ISBN:9784326700882

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内容説明

社会事業史と近代仏教史の二つの学問領域を歴史研究の立場から先導し、斯界の第一人者として大きな影響を与えた吉田久一。2005年の逝去まで、『社会事業の成立と挫折』というタイトルで完成させる予定で書きためられていた遺稿を補訂・編集し刊行する。社会福祉学とは何かを追究し続けた著者の体験と研究の集大成。

目次

はしがき

序章 社会事業思想形成の系譜
 一 儒教的「仁政」「仁愛」の視座転換
 二 明治維新の啓蒙思想と慈善救済
 三 自由民権運動
 四 実業家の慈善救済
 五 慈善事業家
 六 明治二〇年代のキリスト教雑誌
 七 明治二、三〇年代の思想

第一章 「帝国」国家の形成と感化救済事業思想・社会事業思想の胎動
 はしがき
 一 感化救済事業の諸相
 二 感化救済事業の思想
 三 「社会事業」への胎動とその諸相
 四 「社会事業思想」への胎動

第二章 大正デモクラシーと社会事業思想の成立
 はしがき
 一 「防貧」の勃興と救貧の諸相
 二 防貧制度の勃興と救貧法
 三 黎明会と新官僚
 四 児童保護、セツルメント、水平社
 五 社会事業家群像の思想

第三章 昭和初頭の社会事業思想の展開とその挫折
 はしがき
 一 国民生活の窮迫と社会事業の政策化
 二 社会事業思想の展開と挫折

第四章 太平洋戦争と「人的資源」の保護・育成
 はしがき
 厚生事業への移行期
 厚生事業の成立
 決戦下における厚生事業論
 社会事業思想と戦争責任

【解説】
吉田久一の社会福祉史学[永岡正己]
吉田史学における仏教と社会福祉の研究[長谷川匡俊]
吉田久一先生遺著刊行の経緯[長谷川匡俊]
吉田久一略年譜[宇都榮子]
あとがき[宇都榮子・永岡正己]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ゆう。

14
日本の社会福祉・社会事業の歴史を学ぶ上で著者である吉田久一先生の理論はかかせません。この本は、吉田先生の遺稿となっています。この本を読んで、吉田先生が意識したものの1つとして、先の戦争と社会事業との関わりがあったのだと思います。安倍政権が戦争法を通し、再び戦争のできるような国づくりがあるなかで、警鐘をならしているようにも思えました。歴史を学ぶ意義を考えた一冊でした。2015/11/25

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