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内容説明
学問としての国際金融論は実務や現実問題と大きく遊離したままである。本書は、理論と実務・現実問題のギャップを埋めるため、また国際金融論を身近なものにすると同時に、使える理論にできるようなテキストを目指している。改訂にあたってギリシャの債務問題を含めたユーロ危機、人民元への考察を加え、より現実に即したものとした。
目次
新版のはしがき
第1部 国際金融の理論
第1章 国際収支と基礎理論
1 国際収支の概念
1-1 国際収支とは
1-2 居住者と非居住者とは
1-3 発生主義の原則と複式簿記の原則
1-4 経常収支 (勘定) と金融収支 (勘定)
2 国際収支表
2-1 経常収支
2-2 金融収支
2-3 資本移転等収支と誤差脱漏
2-4 国際収支表から見た日本の姿
3 国際収支の理論
3-1 為替レートの国際収支調整機能
3-2 I-Sバランス論
3-3 経常収支と対外資産・負債残高
(コラム)どうして、中国は経常収支も(旧来の)資本収支も黒字なのか?
第2章 為替レート決定理論
1 購買力平価説
1-1 購買力平価の定義とその成立メカニズム
1-2 2つの購買力平価説:計算方法と考え方
1-3 購買力平価説の実用的意義は何か
2 アセット・アプローチ理論
2-1 なぜ購買力平価説が通用しなくなったのか
2-2 アセット・アプローチ理論のエッセンス
2-3 為替レートの決定因は期待
2-4 具体的モデルの行き過ぎた一般化
2-5 どのように予測をするか
3 金利平価説
3-1 性格が異なる為替レート決定理論
3-2 金利平価説が成立する仕組み
3-3 現実にはチャンスの多い金利裁定取引
(コラム)ビッグマック・レートにどんな意味があるのか?
第3章 国際通貨
1 国際決済システムと国際通貨
1-1 膨大な国際取引の決済に必要な国際通貨
1-2 国際通貨とは
2 国際通貨国のメリットとデメリット
2-1 多大なメリット
2-2 国際通貨国のデメリット
3 国際通貨の条件
3-1 国際通貨になるために
3-2 基軸通貨の「慣性」
(コラム)流動性のジレンマ論:1国の国民通貨を基軸通貨とすることには限界?
第4章 為替相場制度
1 戦後の為替相場制度の概要
1-1 IMF体制の基本的仕組み
1-2 IMF体制の崩壊と今日の為替相場制度
2 為替相場制度の具体的類型
2-1 固定相場制
2-2 変動相場制
2-3 中間的為替相場制度
3 固定相場制と変動相場制のメリットとデメリット
3-1 固定相場制のメリットとデメリット
3-2 変動相場制に期待されたメリットと現実
4 国際金融のトリレンマ
第2部 国際金融の実務
第5章 国際金融市場とデリバティブ
1 国際金融市場の概要
1-1 国際金融市場とは
1-2 国際金融市場の機能
1-3 国際金融市場の区分と規模
2 伝統的市場とユーロ市場
2-1 両市場の相違と伝統的市場
2-2 ユーロ市場
3 デリバティブ取引
3-1 デリバティブとは何か
3-2 外国為替の先物取引
3-3 通貨オプション
3-4 通貨スワップ
(コラム)日常生活の中にも見られるオプションとスワップ
第6章 外国為替と外国為替市場
1 外国為替とは何か
2 為替レートとその建て方
3 外国為替市場と種々の為替レート
3-1 銀行間為替相場と対顧客為替相場
3-2 直物取引、先物取引、為替スワップ取引
3-3 基準為替相場、クロス・レート、裁定為替相場
ほか



