内容説明
フランスのコンセルヴァトワールでは、プロのピアニストを目指すのは1%。
残りの99%はアマチュアとして日々ピアノと向かい合っている。
フランス人の多くは我慢するのが嫌いで楽しいことが好き!
それでも、彼らが一生ピアノと付き合っているのはなぜ?
フランスでピアノ指導をする著者が、その方法を具体的に教えます。
・自分の価値観を生徒に押しつけていませんか?
・解決策を言わないで問題を指摘していませんか?
・生徒との会話を後回しにしていませんか?
・「練習不足」の一言で片づけていませんか?
・レッスンの終わりに疑問を残してしまっていませんか?
この本でご紹介するのは、生徒の能力を最大限に引き出し、
生徒と一緒に成長できるピアノレッスン法です。
目次
●第1章 一生ピアノと関わり続けるフランスのピアニストたち
●第2章 生徒とともに進めるレッスン
●第3章 “意味”を考える練習法
●第4章 先生として進化する
●第5章 21世紀の音楽教育 船越清佳(ふなこし・さやか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はる
29
ちょっと導入、初級の子たちに最初から音のクオリティを求めるのは酷かな…?と思うところも多々あるが、手の形、椅子の座り方、基本のアナリーゼはやはり大切だと再確認。先生怖いってしょっちゅう言われるけど、音楽を尊重するってそう言うことよね。 最後のレパートリー集はフランスもの多くて、考えたことなかったけど購入してみようと思う楽譜が多々でした。2024/03/21
ナット
2
読んで思ったのはレッスンを始める子どもに求められることが多すぎるよなぁ、ということ。例えば音楽家族でなければフツーの大人でさえイメージしにくいドイツ音楽・フランス音楽・ロシア音楽のイメージを子どもに求めることが少々酷じゃないか? つまりは子どもにピアノレッスンをすることとは「全く馴染みのない民族料理を見様見真似で、しかも本場の味で作れ」くらいに無茶な要求なんだなぁと思う。日本人が三味線を習うのとはワケが違う、そこの違いを認識することからレッスンは始まる気がする。2014/05/09