内容説明
2021年のNHK大河ドラマ『青天を衝け』の主人公・渋沢栄一。
江戸末期から明治・大正・昭和へ――日本という国がまさに変わろうとした激動の時代を生き、
東京第一銀行(現・みずほ銀行)、東京証券取引所など、今に続くさまざまな企業の礎を築いた。
関わった企業・団体の数は500とも言われるが、
「日本資本主義の父」と称される渋沢の行動力の源は、
幼少期に身に付いた「俺がやらねば誰がやる」の気概にあった。
そして、儲けること・道徳心を持つことの大切さを生涯忘れなかった。
本書では、そんな奇跡のような人生を歩んだ渋沢栄一の生涯に、
白洲次郎、吉田茂、松下幸之助などさまざまな評伝を描いてきた作家・北康利が迫る。
そこには、これまで伝わってきた「日本資本主義の父」という言葉だけでは物足りない、
渋沢栄一のあまたの顔が浮かび上がってくる――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
teddy11015544
7
いまをときめく渋沢栄一の評伝でございます。維新から大正年間は政治家や軍人の視点で描かれたものばかりを読んできましたが、銀行や企業がどのようにできてきたのか、そしてそれに渋沢栄一やそれをとりまく人々たちがどのようにかかわってきたのか、とても面白く読ませていただきました。日清戦争も日露戦争の時も、渋沢栄一が病気をしていた、というのはなかなか面白い事実ですね。2021/02/21
天乃ジャック
4
渋沢栄一だけでなく、その家族や徳川慶喜、西郷隆盛、岩崎弥太郎、安田善次郎なども登場し、幕末から明治、大正、昭和初期に活躍した偉人たちの群像伝というべき内容でした。死に至る最期の瞬間まで、世の中のために働き続けた渋沢栄一という人物の生き様にただただ感動するばかりです。気になったところに付箋を貼りながら読みましたが、読み終えた本は付箋だらけになってしまいました。文庫版がでたら再読しようと思っていたら、ほんの数日前に文庫版が出版されていたことを今知りました。早速購入し、少し間を空けて読んでみたいと思います。2025/03/01
hideto
3
大河ドラマ「青天を衝け」の主人公渋沢栄一の恐らく一番新しい評伝。 なぜか今まで渋沢栄一の足跡を知らず、評伝も読んだことがなく、人となりもよくわからないままだったのですが、なんという波乱万丈の人生だったのかと再認識。農民→テロリスト→幕臣→官僚→実業家兼慈善家と歩んだ彼の劇的な人生を、非常にわかりやすく描いていた作品だと思います。 意外にも艶福家、自己顕示欲の強い人だったこともわかりましたが、死後数十年経って大河ドラマの主人公にまでなったことを、天国で喜んでいるんじゃないかな?と思ったりしました(笑)2021/04/11
ちきゅう
2
渋沢栄一の伝記なのだが、経済面からみた近現代史を読んでいるような内容であり、改めて渋沢栄一の功績が伺われるものであった。論語と算盤しかり、この人の生き方にはあこがれるものがあるし、今見直されるべき理由のある人だと感じた。2021/09/22
ヒロ
1
渋沢栄一の一生をテンポよく描かれてます。信念は環境と共に変化する。激動の時代を生きた人らしく時流を作れる人間の大きさに感嘆しました。2021/05/03
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