新潮文庫<br> 編集長の条件―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

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新潮文庫
編集長の条件―醍醐真司の博覧推理ファイル―(新潮文庫)

  • 著者名:長崎尚志【著】
  • 価格 ¥825(本体¥750)
  • 新潮社(2021/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784101268538

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内容説明

転落死を遂げたマンガ雑誌編集長、南部正春。悪名は高かったがマンガを深く愛していた。フリーの凄腕編集者・醍醐真司は彼の死に疑問を抱きつつ、後継編集長に就任する。一方、“出版専門の探偵”水野優希も南部の調査を依頼される。やがて昭和史最大の謎「下山事件」が見え隠れし始めて。『20世紀少年』などのヒット作を手がけた元編集者が創作の原点と現場のリアルを描く、傑作エンターテインメント。(解説・澤田康彦)

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

坂城 弥生

51
人にはいろいろな顔があって、相手によって、時代によって、あるいは気分によって表情を変える。それを突きつけられたような気分になる真相だった。2021/03/11

みこ

20
漫画編集者・醍醐真司が部数の落ちた漫画雑誌の立て直しを図りつつ、前任の編集長の死の謎を追う。浦沢直樹漫画の原作としても知られる作者のミステリー。シリーズものということを知らずに読んでも十分入っていけるのだが、作者は良くも悪くも漫画の人という印象。特にそれを感じたのが醍醐が編集長として初赴任するシーン。部下である編集者たちと彼らが担当する漫画家、初出の名前が十人近く一気に紹介される。漫画ならともかく、文字だけだと情報処理が追い付かなかった。2021/03/03

瀧ながれ

19
漫画雑誌の編集長になって欲しいと依頼される醍醐。前任者はビルの屋上から転落死していた。休刊も目前の売れ行きである漫画誌の未来に頭を悩ませながら、醍醐は前任者がこの雑誌をどうしようとしていたのか、またその死の真相について探り始める。転落は事故か自殺か、彼を知る者は皆、醍醐自身も、彼は誰かによって殺されたのだろうと考えていた。それほどに、癖のある人物だったのだ。…サラリーマンをターゲットにした漫画誌の売り上げって、いまどのくらい厳しいのかな。出版のいろいろに思いを馳せる読書になった。残ってほしいな漫画雑誌。2021/03/27

ぷにすけ

19
やっぱり、このコンビの話が面白い。WOWOWのドラマ版の配役が良かったので、イメージもすんなり進みます。かつての名物編集長の謎の死は、事故か他殺か?二人の捜査が読んでて楽しい。まぁこれだけ強烈なキャラだと殺されても仕方ないか?こんな奴ってホントにいるんだろうなぁ(笑)2021/02/28

9
面白かったなあ。3作目にして今回が一番面白かったかも。下山事件を扱うというのも驚きだったけど。2021/03/05

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