内容説明
Scheme入門書の定番を翻訳
プログラミング言語Scheme は、Lisp の代表的な方言であり、計算機科学においてプログラミングを学ぶ上でもっとも適した言語のひとつでもある。
本書は、 Daniel P. Friedman and Matthias Felleisen “The Little Schemer, Fourth Edition”(The MIT Press, 1995)を翻訳発行するもの。計算機科学の話題を織り交ぜながらSchemeの基本的な考え方を対話形式で学んでいく、イラスト入りの定番の入門書である。
目次
訳者まえがき
序文
はじめに
1章 おもちゃ
2章 一度、もう一度、さらにもう一度、またもう一度、……
3章 偉大なるCons
4章 数遊び
5章 *すごい*星がいっぱいだ
6章 影法師
7章 友達と親類
8章 究極のlambda
9章 …… もう一度、もう一度、もう一度、……
10章 このすべての値は何だ
幕間
索引
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
オザマチ
6
再帰の説明手順が一見するとしつこいぐらいだが、そのおかげでとても分かりやすい。2013/11/30
osa_k
1
Yコンビネータの導出方法が美しい、とTwitterで誰かが話題にしていたので読んだ。確かに美しい。有限回の繰り返し構造から始まって、繰り返しの中身を束縛にして、束縛される値を関数で作るようにして……と自然なステップを踏んでいくと、いつの間にかYコンビネータが完成している。導出方法が初めて腑に落ちた。2018/12/16
脳疣沼
1
再帰という考え方は厄介で、良くわからなかったのだが、この本を読んで分かるようになった。最初から最後まで再帰尽くしで、しかもかなりしつこくその過程を分解して説明しているので、嫌でも慣れてしまう。Yコンビネータの説明もかなりのステップを踏んで説明しており、親切だと思う。それでも難しいけど。薄い本なわりに値段が高いが、質問部分だけを読んで答えをちゃんと自分で考えられるようになるまで使い込めば、割とコスパは良いと思う。2015/03/15
Shotaro Tsuji
1
Schemeをちゃんと勉強するために読んだ。答えは見ずに自分で考えていった。最初の方は知ってる事柄も多くすぐに進んでいったが、後ろの方に行くにつれなかなか読み進められなくなっていった。特に8章、9章、10章は難しいが、やりとげた時の感動はその分大きかった。(なかでも10章で書いたインタプリタでYコンビネータが動作した時は!!)続編のScheme修行もあり、これでSchemeの半分ぐらいを学んだと言えるのだろうか。まだ1回しか読んでないので、またもう一度読みたい。2012/01/14
fkmn
1
再帰から lambda、Yコンビネータ、そしてインタプリタの実装まで一気にかける抜ける入門書。ガイドラインにあるとおり、2回以下では消化しきれない (読みきれない) 内容。2011/02/20