内容説明
あれもこれもできない日常を、誰も予想できない方向へ飛び越えていく……驚きの発想、自虐とユーモアが炸裂する全25篇。さらに『君の膵臓をたべたい』『青くて痛くて脆い』などの人気小説家・住野よる氏との特別対談を収録。花田菜々子著『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと』で話題の内山ユニコ氏によるイラストを、電子版には全てカラーで収録。
目次
01 運転
02 左右
03 注射
04 不安
05 仮想現実
06 体力
07 薬膳
08 恐怖
09 料理
10 顔
11 暗闇
12 ロボ
13 食べ物
14 血管
15 夢
16 コルセン
17 空
18 クワガタ
19 猫
20 ワッフル
21 ピアノ
22 絶叫マシン
23 救急車
番外編 俳句甲子園観戦記・松山旅行記
最後に それぞれの宇宙の匂い
特別対談 住野よる×渡辺優 「それぞれの不思議な宇宙とやっかいな自意識」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
榊原 香織
94
感性が合いすぎて心配になりましたww おもしろーい! 女流現代短歌系にいそうな感覚。車の運転の話は分かりすぎてw 猫の可愛さ、スタバには幽霊居ない気がする、とかわかるわかる。SFかと思ったら、エッセイだった。 イラスト、内山ユニコ、吾妻ひでおを彷彿とさせますね(古い?)2021/03/23
sayuri
90
エッセイ23篇に番外編「俳句甲子園観戦記/松山旅行記」と後書き、住野よるさんとの対談を加えた作品集。渡辺優さん、小説も読みやすかったけれどエッセイも面白い。共感出来る物もあれば全然理解出来ない物もあって、それがタイトルの並行宇宙から感じた印象と相まって納得する。1篇目『運転』の「歩いているやつ!怖い」には思わず頷きそのオチに笑ってしまう。コールセンターでのアルバイト経験を綴った『コルセン』は裏側が知れて面白いがコルセンで働く方に同情しつつ自分には出来ないなと思えた。身近な日常に笑いをプラスしたエッセイ集。2020/12/31
寂しがり屋の狼さん
71
共感かドン引きか…初読み作家さんのエッセイですがめちゃ面白いです(≧∇≦)「エッセイは嘘を描いても良い」と御本人もおっしゃっていますので、どこまでがフィクションか解りませんが【渡辺 優】という作家さんが好きになりました(笑)そして、【住野よる】さんとデビューが同時期と言うことで御二人の対談が付録に゚+.ヽ(≧▽≦)ノ.+゚嬉しすぎます!2021/01/03
さっちゃん
50
初読み作家さんのエッセイ。共感できる話からドン引きな話まで色々だけど面白かった。同じ日常を暮らしていても家族ですら価値観は違うのだから、確かにみんなそれぞれの宇宙の中で生きているのかも。並行宇宙で生きているからには、何が正解で正義でもない。たまたま重なる部分があって価値観が合うと思っても、全てが重なる訳じゃない。油断してはいけない。互いが別の宇宙だと忘れてはいけない。でも、だからこそ人間って面白いのかもしれない。2021/02/03
Kazitu
47
共感かドン引きか。あなたは、どっち? エッセイです。私は、共感してしまった。😁 左右というテーマで、私も右か左かわからなくなったりするし、人の顔を覚えるのも苦手だし、献血なり注射するとき血管細くて、何回も刺されたりてんやわんや。 似てる人がいると安心する。 仙台の八木山ベニーランドは、懐かしかった☺2022/04/14