選択しないという選択 - ビッグデータで変わる「自由」のかたち

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選択しないという選択 - ビッグデータで変わる「自由」のかたち

  • ISBN:9784326550777

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内容説明

ビッグデータが活用されるようになり、企業や政府は商品やサービスのデフォルト(初期設定)を容易に設定できるようになった。だがそれだと、私たちの「選択する自由」はなくなってしまうのではないか? いま注目のリバタリアン・パターナリズム進化させ、サンスティーンは「個別化したデフォルト」という回答を鮮やかに示す。

目次

はじめに

序章 選択

第I部 人間の行動

第1章 デフォルトで決定する
第2章 とりあえず選択する

第II部 道徳と政策

第3章 情報を与えられた選択者と悪いデフォルト
第4章 選択を受け入れる
第5章 選択を要求するパターナリズム

第III部 未来

第6章 個別化
第7章 デフォルトであなたのもの?――予測可能な買い物
第8章 強制

結論 デフォルトによる自由

謝辞
解説[大屋雄裕]

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヤギ郎

16
私たちはいつも何かを選択している。その選択は、私たちの自由意思に基づいて行われているのだろうか。一方で、決めないと進まないこともたくさんある。私たちは事細かく決めることもできるが、なにせ面倒である。そこでデフォルト・ルールが登場する。デフォルトを定めることで、利用者は面倒なことをせず「決める」ことができる。デフォルトがいやならオプト・アウトすればいい。コンピュータとインターネットの発達により、デフォルトが重要な意味を持つようになってきた。解説は『自由か、さもなくば幸福か?』(筑摩書房)の大屋雄裕先生。2020/08/29

はなよ

12
ジョン・スチュアート・ミルの「自由論」に対する解答、という触れ込みに惹かれて読んでみたものの、翻訳が雑で読みづらい。文章の多くが「デフォルト」「アーキテクト」「パターナリズム」などの専門用語で埋め尽くされていて、ある意味哲学書よりも難解だ。序章と最後の解説だけ読んで、後は流し読みするか、そもそも買わないほうがいいと思う。この本の内容に添うなら「読まないという選択」も選択の内だ。別の翻訳本が出たらもう一度読んでみよう。2018/02/25

かず

7
一連の仕事に早くから取りかかり、そのせいで重大な負担とコストが無駄に生じることがある。人はわずかな時間に負担をかけすぎる傾向がある。このような状況に対し、デフォルト・ルールが役に立つ。2018/01/07

かわ

5
惰性で"デフォルト≒おすすめ"を選ぶのと、能動的に選ぶのとでは効果が異なる。 惰性で選ぶと後々後悔が生まれやすく、選択を変えたくなるらしい。 しかし、能動的に選ぶには個人の注意力、思考を使った上でその選択に責任を持たなければならないので、忙しい人は他人が選んでくれたデフォルトを選択しがち。 将来"あなたにおすすめの政党"を自動で投票する制度ができてしまったときに、能動的に選択できるのかどうか少し悩ましいな。2021/08/28

色々甚平

5
能動的選択が自分の意思であるかのようだが囚人のジレンマによる選択である場合があり、それを避けるのにも決められたプランに乗るのが無難という話もあって、それなりに納得はできた。選ぶ時間や吟味する時間をなくすことができるのも利点ではある。だが、この大前提には、これを採用した官民への信頼が大前提として存在する。博打のように親が総取りする仕組みではないか、本当に今の自分に適当なプランなのかを考える必要がある。もしくはそれを放棄しなければならない。場合によっては強制になるものだから、施行前にプランの公開は必須になる。2020/07/07

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