日本経済新聞出版<br> アート思考のものづくり

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日本経済新聞出版
アート思考のものづくり

  • 著者名:延岡健太郎【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 日経BP(2021/01発売)
  • ポイント 17pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784532323844

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内容説明

「モノからコトへ」と言われる中で、デザイン思考などの手法が取りざたされています。その方向性は重要ですが、日本企業が世界を再びリードするためには、トレンドの追従だけでは不十分です。ユーザー満足を目標とするデザイン思考を超えて、ユーザーの想定を超えた感動をもたらすものづくりを目指すべきです。その実現に必要とされるのが、自ら強く信じる哲学や信念を表現する「アート思考」なのです。

本書は、多くの部分で「アート思考」の考え方と同調した商品開発を実施してきたマツダを事例として取り上げます。常識を超えたエンジン技術や感動をもたらすデザインなど、ユーザーニーズを超えた価値を目指している。中でも、既に世界をリードするレベルまでになったマツダデザインに焦点を当てます。それを牽引してきたリーダーである前田育男氏の全面協力を得て、実行してきた内容をベースにしているので、説得力の高い説明になります。

目次

第I部 背景--日本企業の向かうべき方向性
第1章 暗黙化した顧客価値--日本企業の生きる道
第2章 自動車企業およびマツダから学ぶ意味

 第II部 SEDAモデルとアート思考
第3章 SEDAモデル
第4章 デザイン・エンジニアの重要性
第5章 アート思考のものづくりとは

 第III部 アート思考の魂動デザイン
第6章 マツダのものづくり哲学
第7章 魂動デザインの誕生と展開
第8章 魂動デザインの神髄

 第IV部 魂動デザインの実現--匠の技とブランド経営
第9章 造形のアーティスト--クレイモデラー
第10章 アートレベルのモノづくり
第11章 ブランド価値経営への展開  

 第V部 統合的価値創出の経営
第12章 こだわりのSEDA人材

終章 日本のものづくりが目指すべきアート思考

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Jessica

5
いわゆるプロダクトアウトについて。マツダの鼓動デザイン哲学をベースに語っている。「大衆的なかっこよさ」ではなく、「美しさ」を極めるといった点。 本書の目的は「日本企業のものづくりが、再び世界を牽引する役割を果たすために必要とされる経営哲学としてアート思考でものづくりをするこということ」の提言。デザイナーとして大変勉強になった。2023/06/28

くらーく

3
MOT[技術経営]入門を当時の役員に勧められて読みましたねえ。懐かしいな。。何も残っちゃいないけど。 久しぶりの延岡健太郎。SEDAモデルねえ。よく考えるなあ。4つの四角モデルは定番だよね、経営学の。 マツダ自動車は確かに良くなりましたね。カッコイイかも。バブル以前は、車をデザインで買いましたものね。バブルが弾けた後は実用性で。その後は、車の必要性が問われるようになりました。 ものづくりもどうなるのでしょうかねえ。 本書は、現役の技術者には良いテキストでしょうな。突き詰めていえば、ルネサンス・マンですね。2021/07/07

yyhhyy

1
マツダ在籍経験のある経営研究者がマツダ社員にインタビューを重ね鼓動デザインの仕組みを組織関連系中心にまとめあげた良書。2021/04/29

Go Extreme

1
日本企業の向かうべき方向性 沈黙化した顧客価値:暗黙的な意味的価値・モノからコトへ デザイン思考の台頭 経験価値以上の感動価値 顧客価値イノベーション 自動車企業およびマツダから学ぶ意味:自動車の意味的価値 魂動デザインとスカイアクティブエンジン アート思考の車づくり SEDAモデル:統合価値の時代 機能的価値と意味的価値 価値の革新性・問題解決と問題提起 エンジニアリング・サイエンス・アート・デザイン・アート デザイン・エンジニアの重要性:理系的思考と文系的思考 アート思考のものづくりとは 2021/03/01

nks

0
マツダの経営を手掛かりに、顧客に迎合するのではなく、信念や哲学を表現する「アート思考のものづくり」を取り入れることが、日本のものづくり復活のカギであると説く。一般的にはプロダクトアウトは良くない、とされがちだが、そうではなく、『自分が心の底から作りたいと信じ、顧客にとっても理想だと考える車を送り出す。・・・結果的に顧客の要望を聞いた場合よりも、より大きな感動を引き起こさなければ意味はない。』と、顧客の声より自分たちの信念・哲学を徹底的に製品に入れ込もう、と主張している点が興味深かった。2021/10/28

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