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内容説明
「モノからコトへ」と言われる中で、デザイン思考などの手法が取りざたされています。その方向性は重要ですが、日本企業が世界を再びリードするためには、トレンドの追従だけでは不十分です。ユーザー満足を目標とするデザイン思考を超えて、ユーザーの想定を超えた感動をもたらすものづくりを目指すべきです。その実現に必要とされるのが、自ら強く信じる哲学や信念を表現する「アート思考」なのです。
本書は、多くの部分で「アート思考」の考え方と同調した商品開発を実施してきたマツダを事例として取り上げます。常識を超えたエンジン技術や感動をもたらすデザインなど、ユーザーニーズを超えた価値を目指している。中でも、既に世界をリードするレベルまでになったマツダデザインに焦点を当てます。それを牽引してきたリーダーである前田育男氏の全面協力を得て、実行してきた内容をベースにしているので、説得力の高い説明になります。
目次
第I部 背景--日本企業の向かうべき方向性
第1章 暗黙化した顧客価値--日本企業の生きる道
第2章 自動車企業およびマツダから学ぶ意味
第II部 SEDAモデルとアート思考
第3章 SEDAモデル
第4章 デザイン・エンジニアの重要性
第5章 アート思考のものづくりとは
第III部 アート思考の魂動デザイン
第6章 マツダのものづくり哲学
第7章 魂動デザインの誕生と展開
第8章 魂動デザインの神髄
第IV部 魂動デザインの実現--匠の技とブランド経営
第9章 造形のアーティスト--クレイモデラー
第10章 アートレベルのモノづくり
第11章 ブランド価値経営への展開
第V部 統合的価値創出の経営
第12章 こだわりのSEDA人材
終章 日本のものづくりが目指すべきアート思考