内容説明
“マンダ・マンローの呪い”は、終わっていなかった。すべて、私のせいだわ。マンダはショックに打ちのめされた。彼女の最初の婚約者は事故死し、二人目の婚約者は殺害された。やはり私は一生、恋愛も結婚も望んではいけなかったのだ。デートを楽しんだだけで、またその相手が病気で倒れるなんて。妹の身に連続して起こる不幸の原因に疑問を抱いた兄のペリーは、親友のボディガード、ハンターにある依頼をした。マンダは十七年ぶりに再会した初恋の人――ハンターを前に激しく動揺していた。悪い予感がする。だが、彼は平然と言った。「僕が三人目の婚約者だ。君を呪いから解放するためのね」★全米マスコミ各紙が最大級の賛辞を贈るビバリー・バートン。日本でも大きな反響を呼んでいます。『狼たちの休息』第十一話は、結婚直前、二度の悲劇に襲われたマンダのため、ハンターが命がけの真相究明に乗り出します。★
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
24
一人目は交通事故、二人目は背後から銃殺。脅迫状を送っていた犯人は捕まらず。ヒロインを心配した兄が提案したのがプロのボディガードでヒロインの初恋相手、ヒーローとの結婚。わがままなお嬢様だったヒロインが辛い経験を経て思慮深い女性に成長したのが素敵。婚約者に誠実に向き合っていたことも。彼女に言い寄る男性が多くて容疑者が絞り切れない(苦笑)。ヒーローにとってもヒロインは特別な女性なので、「ふり」じゃなくて実際に婚約、結婚という事態は実に悩ましいことなのです。妹の身を案じる兄にも心休まる結末が待っていてよかった。2015/10/24
Michelle
13
感情と思いつきで書かれていて、論理的でなく疑問に思うところが多い。サスペンスとしてどうなの?趣味嗜好も合わない作家さんのような気がするので、今後手にとることがないようにメモ。2023/07/28
akiyuki_1717
4
最近読んだビバリーさんの作品では一番良かった。十代の頃の甘やかされたヒロインが過酷な経験から大人になり、当時は大人として振舞ったヒーローの方がヒロインを忘れられずに結婚に失敗していたという、皮肉も感じられます。ロマンスとしては焦れったいくらいノロノロとしていますが、33歳にして婚約は二回するものの男性経験なしという設定柄、心の葛藤が続くのも仕方ないのかも。ヒロイン兄の離婚の原因が良く分からなかったけれど、ヒロインの秘書に一目惚れしたって事なのかな。ヒロイン祖母は高飛車だけど、孫が幸せなら全て良しに笑った。2017/03/04
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