ハーレクイン この恋は嘘

著者名：ケイ・ソープ【著】/茅野久枝【訳】

ハーレクイン（2021/01発売）

• ISBN：9784833514460

内容説明

■彼を夢中にさせ、最後に拒絶してやる？ゲームの結果傷つくのは私かもしれないのに。■人材派遣会社で働くケリーは、大女優エステル・サリバンのもとに、自叙伝執筆を手伝う秘書として派遣された。とてもやりがいのある仕事にケリーは張り切っていた。ただひとつ気がかりなのは、エステルのひとり息子、リー・ハートフォードのことだ。リーはやり手の青年実業家で、女性遍歴でもその名を知られている。ケリーの友人サラは以前彼にもてあそばれ、いまだに立ち直れない。サラはケリーに、危険なゲームを彼に仕掛けるようそそのかした。リーを夢中にさせ、最後の瞬間に手ひどく拒絶して、思い知らせてやればいい、というのだ。そんなふうにリーと対決する自信はないわ。ケリーの心は揺れる。それはすでに彼に惹かれはじめているからかもしれなかった。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[糸車]

友人の愚痴を信じ込んだヒロインが悪いとは思わないけど、恋愛が壊れた理由が全部男性側のせいだと決めつけるのは単純すぎる。引退した有名女優の自叙伝執筆を手伝う秘書を引き受けたヒロイン。その息子が友人の元恋人。積極的に誘いかけるヒーローをその気にさせて最後の瞬間に拒絶する…、筈が彼の魅力に参ってしまうヒロイン。ヒーローは真剣そうに見えるけどなんせ先入観があるからどうせ束の間の関係でしょと精一杯意地を張り、でもやっぱり恋してしまうヒロインの弱さは仕方がないかな。ヒーロー母、友人がいい存在感。結論、ヒーローは誠実。

2025/07/19