内容説明
この結婚は間違いだ。豪華なウエディングドレスに身を包み、手を震わせて牧師の前へと進みながら、ケリーは思った。ろくに知りもしない人と結婚するはめになるなんて。だが、目の前に立つ花婿マックを見たとたん、ケリーの心は不思議なときめきで満たされた。もしかして、彼と幸せな家庭を築けるかもしれない。マック・フォーチュンは責任感が強いことで有名だ。この結婚を決意したのも、一族にかかわったがために命を狙われているケリーの身を守るのが目的だった。たとえ、花嫁が期待に満ちた目で僕を見ようとも、誰のことも愛せるわけなどないのだ。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや
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2006.6.12 ★★★
める
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フォーチュン家シリーズ。仕事一筋、誰からも頼りにされ、その期待を絶対に裏切らないマックと、彼の弟の子供を身ごもった挙句捨てられたケリーの契約結婚ロマンス。裏表紙のあらすじだけ読むとヒロインの想いの方が強い印象を受けますが、実際はほとんど逆。いい意味で裏切られました。超然主義で堅物なマックが初っ端からケリーに翻弄されています。実は子供っぽい味覚だったり家具の組み立てが出来なかったり。仮面が少しずつ剥がれるのをヒロインと一緒に楽しみました。二人がお互いの穴を埋めるように寄り添いあってゆく、優しいロマンスです。2013/09/15




