内容説明
■ギリシアの名門の男たちの、なんと残酷なことか。彼らに翻弄されて、エマは……。■レオン・キリアキスの婚約を知ったとき、エマの世界は音をたてて崩れた。わたしへの愛を誓い、愛を交わしているあいだにも、レオンは別の女性との結婚準備を進めていた。傷心のエマを支えてくれたのは、レオンの弟タキだった。一族の経営する銀行で役職についていたタキにプロポーズされ、エマは彼の妻となるが、幸せは訪れなかった。夫は強盗に襲われて命を落とし、その直後、銀行の不正が発覚。名ばかりの財務部長だったエマは、わけがわからないまま逮捕されてしまう。無罪を主張する彼女に、耳を傾ける人はいない。もちろん、レオンも。それどころか彼は、エマに向かって、とどめの一撃ともいうべき通告を口にした。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akiyuki_1717
1
ハーレクインでありがちな兄弟の間を行ったり来たりするヒロイン。弟と結婚したが、知らないうちに汚職に加担したことになっており、無実でありながら乳飲み子と引き離されて刑務所に。五年後に病気が元で早くに退所できることになり娘を引き取りに行くも、娘は元恋人で自殺した夫の兄になついて幸せそうにしていた。母やだと名乗ることも出来ないジレンマと、ヒーローがネチネチと意地の悪いことを言う繰り返しで、読む気が何度も失せた。ヒロインが何度も無罪だといっていたのに、弟の荷物を開ければすぐに真実があったのに、とろいヒーローだった2020/11/17