内容説明
■憧れの男性からのプロポーズ。けれどそれは彼女が夢見たものではなかった。■大牧場主として成功しているフォレスト・カニンガムは、最近、牧場を継ぐ子供を産んでくれる妻が欲しいと考え始めていた。だが、結婚したいと思うような女性が周囲にいない。そんなとき、かつて幼なじみのベッキー・サリヴァンに、彼女が三十歳まで独身だったらそのときは自分が結婚してあげよう、と約束したのを思い出した。友人としてもすばらしく、牧場の仕事も理解している彼女をおいて、僕の妻にふさわしい女性はいない。フォレストは意を決して、ベッキーにプロポーズした。「君もじきに三十で、このままでは売れ残り決定だ。そろそろあの約束を果たすべきじゃないかと思ってね」その言葉に飛び上がって喜ぶと思いきや、なんとベッキーは顔を真っ赤にして彼を怒鳴りつけた。■テキサス・キャトルマンズ・クラブという紳士専用のクラブの会員たちがヒーローです。ハンサムで裕福な彼らが、恋に事件に翻弄されるさまをお楽しみください。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糸車
29
再読。この作家さんの書くヒーローって乙女心というものを全く理解していない無神経なタイプが多くて、不用意な言葉でヒロインを傷つけたりする。でも性格は悪くないし根が優しいので憎めないのよね。働き者だし母親には勝てなくて、牧場とか農場が舞台のお話がぴったり。役に立たない父を持ち苦労しながらも誇りを失わず、ヒーローをひたすら愛する健気で頑固なヒロインも好きだ。何度読み返しても楽しい、お気に入りのお話。2016/05/16
たまきら
16
読み友さんの感想を読んで。お隣の牧場のお嬢さんをずっとお世話してきた男子が、ふと(結婚したいなあ)と思って周りを見渡し、(ああ、あいつもそろそろ30だし結婚してやるか)とあ然とするようなプロポーズをします。川原泉の空の食欲魔人まんま。コメディとしか思えない。ずっと彼を慕ってきた女子だっていくらなんでもプライドが傷つきますよ。というわけで「も、もう婚約しちゃってるから!」と苦しい嘘をつき、その嘘を周囲の人が応援するからもう大変。大笑いしながら読みました。あ~おかしかった。シリーズはサクッと無視。2016/06/25
糸車
6
幼馴染で三十歳目前のヒロインに、昔の約束を思い出し売れ残り決定だろうから僕がきみをもらってあげようととんでもなく失礼なプロポーズをしたヒーロー。ずーっとヒーローに片思いしていたヒロインがプライドを傷つけられて、他の人と婚約しているからと嘘をついて断るのは仕方がない気がする。ヒロインの気持ちも自分の気持ちも全く分からない鈍感すぎるヒーローが、あれこれ言い訳しながらヒロインを追いかけるお話です。面白かった。シリーズ物の途中なのは適当にスルー。ヒロインに入れ知恵するおばさまとヒーロー母の存在もよかったわ~。^^2013/11/24
こえん
1
ヒロインや1作目ヒロイン大叔母に謀られて自分の気持ちに気付かされていくヒーローがナイス。牧場のことは何でもできるけど、女性としての自己評価が高くないヒロインが可愛い。ラスト近くにヒロインが見つけるものが良かった。2009/07/23
ちはや
0
2001.3.13 ★★★☆
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