内容説明
■これからどうすればいいのだろう。私に残された手段はこれだけだ。■シエナは人生で最悪の年を過ごしていた。アロマテラピストとして働いていた美容院がつぶれてしまい、愛していた男性には裏切られた。そして、母親は多発性硬化症という病気に苦しんでいる。そのうえ、住んでいるフラットまで立ち退くように言われていた。でも、すべてを解決する方法がないわけではなかった。亡き父親の遺した、莫大な遺産を相続すればいい。ただ、それには一つ条件がついていた。彼女が結婚していなくてはいけないのだ。シエナは知り合ったばかりのキアに、夫になってくれるよう頼んだ。彼の会社を救うための資金援助を報酬にして。キアは承知したが、意外なことを言い出した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちはや
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2001.11.26 ★★★
てん・ゆう
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便宜結婚にしては珍しいヒロイン側からの申し入れ。ヒーローの心情も所々書いてあるのでヒーローがヒロイン好きなのはよくわかる。ヒーローはヒロインのお金で会社を立て直さなければならないので、愛を告白するのはヒロインからでないと締まらない。大した事件があるわけでもなくヒロインがヒステリックなままユルユルと話が進むのでちょっと疲れる。やっぱり便宜結婚はヒーロー側の理由で、裕福でないと難しい。ヒロインが恩恵受ける立場ならお金返さないでOKでも、ヒーローだとちゃんと返して利子までつけないと(本当は契約なんだから良くても2011/02/13