講談社学術文庫<br> 日米戦争と戦後日本

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講談社学術文庫
日米戦争と戦後日本

  • 著者名:五百旗頭真【著】
  • 価格 ¥1,540(本体¥1,400)
  • 講談社(2021/01発売)
  • ポイント 14pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784061597075

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内容説明

日本が緒戦の勝利に酔っている頃、アメリカはすでに対日占領政策の立案を始めていた!

「真珠湾」から半年余、わが国が緒戦の戦勝気分に酔っていた頃、米国ではすでに対日占領政策の検討に着手していた。そして終戦。3年の歳月を要した米国による戦後日本再建の見取り図はどう描かれ、それを日本はどう受け止めたか。またそれを通じ、どう変わっていったか。米国の占領政策が戦後日本の歴史に占める意味を鳥瞰する。吉田茂賞受賞作。

目次

序 章 日本占領――勝者と敗者の弁証法
第1章 日米開戦と占領政策の立案
第2章 終戦――ヤルタからポツダムへ
第3章 占領と改革
第4章 自立に向かって
終 章 通商国家――その発展と試練

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

skunk_c

48
クリストファー・ソーン『英米にとっての太平洋戦争』に手こずる中本書に進んだが、思いのほか読みやすく、バランスの良い記述であった。保守リベラルのカラーがはっきり出ていて、押しつけ憲法改憲派への批判は痛快なくらい。いわゆる吉田茂~池田勇人の軽軍備経済優先をほぼ肯定評価している。片山哲社会党(連立)政権への批判は、今の野党はしっかり受け止めるべきだろう。また直前に読んだ2冊と絶妙な繋がり。保阪氏の60年からの高度成長論は政策面で捉えれば妥当性があり、坂野氏の戦前に民主主義が発達していたとの見方にも通じている。2020/10/26

てつのすけ

21
日本は、太平洋戦争において戦略がなかったのではないかと考える。 アメリカは、日本が真珠湾攻撃をした後、速やかに、対日占領政策の検討をはじめた。残念ながら、この一事をもってしても、日本が負けることが必然だったと思う。 このような経験を活かすことが、我々に求められているのだろう。2023/11/28

とある本棚

12
著者の軽妙な筆致が光る好著。日本の占領政策立案にあたり、アメリカの知日派が「原案起草権」を武器に強硬派と戦い、天皇の維持を始めとする、日本人にも受け入れやすい形での占領を模索したことがよくわかる。全体を通じ知らなかった事柄が多くあり、例えばもともと原爆投下の対象に京都が含まれていたが、スティムソンが占領後の対日世論を気にして、対象から外すようトルーマンに直言したことは面白い。本書を読んだ小泉元首相がアフガン復興会議の開催を思いついたという逸話からも分かるように、途上国の国家建設にも参考となりうる一冊。2022/05/03

かんがく

11
タイトルにあるように戦争と戦後をセットで書いた本は初めて読んだ。戦後という視点から戦前戦中を書いたと言っても良いかもしれない。グルーやスティムソンなどアメリカ側の人々の思惑に注目して、日本の占領政策がどのように変容したかを図式化。戦後改革のイニシアチブによる整理、政治勢力の革新派、吉田派、反吉田派の整理もわかりやすい。2020/09/27

馬咲

10
戦後日本のかたち(親米的・軽軍備・通商国家)の成立過程を、決定的要因である米国の占領政策の計画から実行までの紆余曲折の分析を通して概観する。占領の趣旨が「処罰」から「再建」へ変わった経緯には、ローズヴェルト死去等の偶然や冷戦構造も絡むが、開戦当初からの政府内知日派の奮闘が重要だったことが分かった。絶対的な力関係の下、予てからの農地改革の構想を通したり、占領状態を逆手に取る強かさを日本政府も見せる。一連の占領改革が生んだ新しい受益層への適応力の点で保革で明暗が分かれた辺りは、長い宿痾の始点のように思えた。2026/03/21

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