内容説明
ファンタジー、ホラー、メルヘン、伝奇小説、怪談、SF…古典から現代まで「幻想文学」の全体像を提示した初めての大事典。3300に及ぶ項の目数。『怪奇幻想漫画家事典』も併録。
著者等紹介
東雅夫[ヒガシマサオ]
1958~。アンソロジスト、文芸評論家。本名政男。神奈川県横須賀市生。早稲田大学第一文学部日本文学専修卒。卒論は泉鏡花。『幻想文学』編集長を務め、怪奇幻想文学の普及に尽力。現在は怪談専門誌『幽』編集長として、怪談文芸の普及に力を注いでいる
石堂藍[イシドウラン]
1960~。文芸評論家。本名川島徳絵。埼玉県浦和市生。早稲田大学第一文学部文芸専修卒。82年から03年まで幻想文学の研究批評誌『幻想文学』を編集・発行し、書評・ガイドを執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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三柴ゆよし
7
附録として「怪奇幻想漫画家事典」、「怪奇幻想映画小史」を収録。東雅夫のというより日本幻想文学におけるひとつの偉業というべき労作。今後、斯界の研究者には必須の書物となるだろう。2006年以降にデビューした作家については割愛されていたり、「車谷長吉」の項目がなぜか無かったり、いくつか不満な点は残るが、これほどまでの大著は今後現れるのであろうか。本ジャンルは東雅夫におんぶに抱っこしすぎではないか。ポスト東というべき人材の登場が待たれる。2010/01/05
moyo
4
作家の増補版がこのページの中央あたりにあります。PDFです。http://www.atelierocta.com/pages/jitena.html 刊行数年たって読んだら…もちろん拾い読みですが、なにしろ未読部分が膨大なので…新鮮な気持ちで面白かった。2017/02/21
タク
4
もう本当にあらゆるジャンルの作家が載っていて驚愕の一言。この手の本はずっと残って欲しいし作られて欲しいけど、Wikipedia的人海戦術に勝てそうもないのが辛いところですね2010/08/20
いちはじめ
3
大変な労作。この種の事典に完璧はありえず、誤記、事実誤認ではないかという記述もないではないが、自国の幻想怪奇系の作家についてこれほど充実した内容の本は他の国にもないのではないか? また、ファンタジー的な装いをとる作品の多いライトノベル、BL小説、ラノベ的なポルノ系作家までもフォローしているため、編者にとってはあるいは不本意かもしれないが、おたく系カルチャー研究にも必携ものとなっている2009/11/20
なみチャックス
1
この本すげええええーーーなんでこんな辞典作ろうと思った??代表作のあらすじ読んでるだけで面白い