内容説明
映画を見るように、国際ニュースがわかりやすく読みとける。
・トランプなき世界を、バイデン新大統領はどう導くのか?
・中国の野望はどこまで肥大するのか?
・現実味を帯びてきた第3次世界大戦の勃発地は?
【まえがきより】
石田「藤原さんとは、あるテレビ局の番組審議会でご一緒していて、みんなでお弁当をたべているとき、今回のきっかけになる話題が出たんですよね。最近、テレビを見ていても世界のニュースが少なくなったし、今の若い子は海外の翻訳小説も読まなくなって、世界に関心を持たなくなってますよって」
藤原「そうでしたね。それで石田さんが、たとえば映画『アベンジャーズ』一本を見るくらいの気持ちで、手軽に読める本を作れないでしょうか、とおっしゃった。それで私が思わず、それはぜひ作ったらいいですねとポロリと言ってしまった(笑)」
石田「世界の今のカタチが二時間でわかる初心者向けの本ですから、優秀なガイド役が必要です。若い人がフェイクニュースと闘う力にもなる。もちろん、うってつけの専門家が目の前にいたから、水を向けたんですけどね」
藤原「うれしかったです。それに、国際情勢に興味を持ちはじめた高校生でも読める本は、意外と少ない。大学に入学する前に、これだけ読んでおけば、後は自分で学ぶことのできる基礎となる新書を作る意味が十分にあると思いました」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
なななな
11
映画や音楽の話を取り混ぜながら世界情勢の話が展開されていて、決してふざけてはいないのですが、表題イメージのように軽やかに読めました。それにしても、やはり中東は難しい。2021/03/15
Melody_Nelson
8
ポップかはわからないが、主要な国際ニュースを簡単な歴史と共に対談形式で解説している。アメリカの章は映画の話が多く、ほぼ知らない自分にはキツかったが、ヨーロッパの章は勉強になった。トッドじゃないけど、EUについて懐疑的になってしまう。ユーロについての批判をしていたクルーグマンは矢張り鋭かった。ロシアや中東のところは複雑だし、プーチンや習近平のしたたかさなど読むにつれ、日本は大丈夫なのかと不安になるのだった。藤原先生、トランプを「イヤな奴」と思っていたのね。同意です。2021/02/13
coldsurgeon
6
現代社会の中で、世界が直面している問題が、歴史的意義を含めて、語られる。コロナ禍にあり、これらの問題は時間をかけて浮かび上がってきたのだけれど、この一年は、時間の流れが速まったように、問題の解決を要求してきているように見える。自分が帰属する集団から相対化することと自分自身の相対化と同時に、自分が生きている意味を信じることが重要である。2021/03/02
anken99
4
IWGPに今更ハマっていたタイミングで見つけた一冊。著者の石田さんが、世界の政治経済について対談する。中身はすごくわかりやすい。そしてウクライナかいわいに関する内容、時間が経ってこんなことになってしまうとは・・・。わかりにくい世界情勢をざっくり知るには最適でした。2022/05/22
禅
4
「現地の人に中国ではどのように小説家がデビューするのか聞いてみたら、文芸誌などに良い作品を書いて才能が認められると、作家協会から『うちに入らないか』と誘いが来るそうです。入会すると国から毎月給料がもらえるんですって。(中略)だから、みんな文句も言わないし、国の批判もしない。その作家の集まりで円卓を囲んで食事をしていると、店の隅っこで不機嫌そうにこちらを見ている人がいるんですよ。きちんと監視役をつけているんですね」 他国の思考の根底には何があるのか? に答える一冊。政治学と衣良さんのカルチャー感がいい塩梅!2021/02/10
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