起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

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起業の天才!―江副浩正 8兆円企業リクルートをつくった男

  • 著者名:大西康之【著】
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  • 東洋経済新報社(2021/01発売)
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  • ISBN:9784492062166

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内容説明

【ジェフ・ベゾスは、このヤバい日本人の「部下」だった】

かつて日本には、「起業の天才」がいた。
リクルート創業者、江副浩正。

インターネット時代を予見、日本型経営を叩き潰し、
自分では気が付いていない才能を目覚めさせた社員のモチベーションを武器に
彼がつくろうとしたのは、「グーグルのような会社」だった。

だが彼の名は「起業の天才」ではなく、
戦後最大の企業犯罪「リクルート事件の主犯」として人々に記憶される。

「ベンチャー不毛の地」となった日本に必要な「起業家の資質」とは何か。
リクルート事件の大打撃を乗り越え1兆8000億円の負債を自力で完済、
株式時価総額で国内10位にまで成長した「奇跡の会社」はどのようにつくられたのか。

苦境に立ち逆風に向かうすべての日本人に贈る、
歴史から葬られた「起業の天才」の真の姿。

【日本にも、こんな経営者がいた!】
・グーグルの「検索」を先取り
・独自の「クラウド・コンピューティング」
・読売新聞と「全面戦争」
・電通から広告を奪う
・日・米・欧を結ぶコンピューター・ネットワーク
・世界の「コンピューターの天才」をかき集める

【「はじめに」より抜粋】
江副さんが生きていたら、保身に汲々とする日本の経営者にこう尋ねることでしょう。
「経営者とはどういうものか、経営者ならなにをすべきか。わたしはつねに学び、考え、
そのとおりにやってきました。あなたがた、自分が経営者であると考えたことがおありですか」
――瀧本哲史(京都大学客員准教授、エンジェル投資家、2019年没)

目次

はじめに 江副浩正は「服を着たゾウ」――瀧本哲史氏インタビュー
序章 ふたりの天才
主な登場人物
【第1部 1960】
第1章 ユニコーンの誕生
第2章 紙のグーグル
第3章 進撃のダイバーシティー
第4章 「日本型経営」を叩き潰せ
第5章 APPI
第6章 打倒Y
【第2部 1984】
第7章 江副か稲盛か
第8章 森田の未来、真藤の未来、江副の未来
第9章 情報の海へーーALL HANDS ON DECK!(総員配置につけ!)
【第3部 1989 昭和の終焉・平成の夜明け】
第10章 変容
第11章 情報が人間を熱くする
第12章 世紀のスクープ
第13章 反転
第14章 「おまえら。もっといかがわしくなれ!」
エピローグ
江副浩正 関連年表
参考文献

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

150
江副浩正氏の足跡を綴った読み応えのあるㇽポルタージュ。求人情報誌や住宅情報誌の事業化に向けて邁進する若者たちの奮闘の物語に胸打たれるだけに、その後、不動産や株取引に心を奪われて健全性を失ってゆく江副氏の姿が哀れである。一方、「リクルート事件」が、実は一種の社会的リンチであったという複雑な背景を知り愕然とする。人格として共感を覚える部分は少ないが、江副氏は、「情報」の価値を逸早く見抜いた稀代の起業家だったんだろう。そんな彼を、ベゾス氏やペイジ氏になれないようにしたのは、日本社会の偏狭さなのかもしれない。2021/06/11

ひろき@巨人の肩

124
起業家としてのリクルート創業者・江副浩正。就職において「企業情報」の需要と供給をマッチングした「情報誌」は正に「紙のグーグル」という情報革命。自らも採用狂で社訓「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変える」のもとリクルートをティール型組織にする。その後クラウドサービス構想中にリクルート事件により失脚。日本には、グーグル行動規範"Don't be evil"の倫理観を説く、起業家育成の社会システムがなかった事が悔やまれる。事件後、江副さんから巣立つリクルートに、ティール型組織のリーダーの悲しい性を見た。2021/06/24

TakaUP48

78
「情報が人間を熱くする」。誰もが気づかなかった、情報を金にしたリクルート創設者・江副浩正の話。”田舎・優秀女子・青田刈”の「採用狂」は、目の前で体験した。今も、そのDNAは受け継がれているという。「君はどうしたいの?」「圧倒的な当事者意識」「PC制度」が、自立した社員を作り、世に多くの人材を輩出している。グーグル登場の38年前にマッチングの可能性に気づいていた男の出現には驚く。朝日新聞等のメディアは江副を「悪の帝国」に仕立て上げ、出る杭叩きの地検特捜部に叩かれ、日本の経済はすっかり遅れを取ってしまった!2021/11/17

速読おやじ

70
予想以上に面白かった。バブル入社世代としては所謂リクルート事件は衝撃的だったので、江副さんへの印象は決して良くはなかったが、時間が経ってみると出る杭は打たれる(その後のホリエモンと同じ)パターンで検察にやられたんだろうなとは想像していた。本書は江副擁護派なのでそのあたりは割り引くとしても、江副さんの半ば狂気的なビジネスの作り方が超絶面白くて、そのDNAはリクルートに根付いているんだろうなと思った。帯の「ベゾスは部下だった」はウソやけどね(笑)2022/07/27

harass

57
リクルートを創業した江副の評伝。近年の米国IT長者たちの考えなどで彼を再評価する。60年代に情報に目をつけバブルにも乗り時代の寵児となる。不動産求人の広告でやられっぱなしのマスコミの怨嗟と当時の政局もあり違法でもなかった未上場株の贈収賄として逮捕されることに。逮捕直前には今のAWSと同じアイデア、世界中にレンタルサーバー基地をつくり24時間貸しだす、の計画を実行中だったとは。求人、転職、不動産、中古車などの求められる情報を求める人に与えるというのは、今のGoogleだ。それを60年代に。うーむ。おすすめ。2024/02/20

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