岩波ジュニア新書<br> 世界の海へ,シャチを追え!

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岩波ジュニア新書
世界の海へ,シャチを追え!

  • 著者名:水口博也
  • 価格 ¥1,034(本体¥940)
  • 岩波書店(2021/01発売)
  • ポイント 9pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784005008728

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内容説明

海の王者・シャチ.深い家族愛で結ばれた意外な素顔や,親から子へと受け継がれる狩り,そして彼らをとりまく雄大な自然と人が引き起こす環境問題…….知床,カナダ,アラスカ,アルゼンチン,ノルウェーなど,彼らを追って世界を旅する著者が,映像が目に浮かぶような臨場感あふれる文章でつづります.[カラー口絵16頁]

目次

プロローグ 北海道の海から┴知床半島沿岸/シャチという動物┴第1章 おばあさんシャチとその家族 カナダの海から┴ジョンストン海峡/シャチとの出会い/シャチの潮ふき/古くから人びとに見られてきたシャチ/一頭一頭を知る試み/ニコラの家族/家族の団らん/海藻の森/海中での出会い/別のくらしをするシャチ/ニコラの死と新しい家族/海峡を去る日/海峡のその後┴第2章 豊かな海をおそった悲劇 アラスカのシャチ┴プリンス・ウィリアム湾/原油流出事故/南東アラスカへ/シャチとたわむれるイシイルカ/トランジエントのシャチ/イルカをおそう/プリンス・ウィリアム湾ふたたび/ABポッドの運命/プリンス・ウィリアム湾のトランジエント/ATグループに未来はあるか┴第3章 食うものと,食われるものと 地球の裏側から┴アルゼンチン,バルデス半島/北の岬プンタ・ノルテ/シャチ出現/メルとベルナルド/水路で遊ぶ子どもたち/食うものと食われるものと/ふたたびバルデス半島へ/新たな出会い/うけつがれる狩り┴第4章 特別な狩りをうけついで 極北のシャチ┴ノルウェーのフィヨルドから/ティスフィヨルド/シャチたちの狩り/狩りのテクニック/北大西洋のシャチ/新たな観察場所/海面下のシャチ/学びうけつぐ伝統┴第5章 シャチたちの未来┴独特の文化,独特の伝統/シャチは一種か/北海道のシャチ/とりまく危機/母から子へ┴あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

人間

7
シャチが好きで、表紙を見た瞬間から魅せられていた。海洋生物写真家の水口氏がカナダ、アラスカ、パタゴニア、ノルウェーでの観察記録を紹介してくれる。巻頭のカラー写真は圧巻。岩波ジュニア新書なので内容は易しい。シャチは背びれや背中の模様で個体識別ができる。シャチは学名は一つなれど、グループによって食性、狩の技術、外見すら異なる。近年汚染物質により生態の危機にさらされている。2018/08/12

ジュリ

4
海のギャングといわれているシャチだけれど、すべてのシャチがクジラやイルカを襲うのではなく、魚を食べているシャチもいるし、家族愛を持っている動物。シャチは怖いイメージがあったけれど、かわいい動物だなとちょっとだけ思えた。2018/06/30

サメ社会学者Ricky

2
シャチを追いかけていく体験記の中にシャチの生態に関する知識も散りばめられていて、入門書にはちょうど良かった。現地の人が語るシャチの習性の科学的な裏付けなど、踏み込んだ部分も勉強したいところ。2020/09/03

むさみか

2
意外に長生きのシャチたち ほぼ人間と同じくらいの寿命をもち 背びれの形で 個体判別もできるので 群れの世代交代を観察することが出来ます そうなると 一つの群れは 一つのシャチの文化みたいなものですね2018/10/30

ののじ

1
強くて賢くて家族の絆が強い、そんなシャチたちの暮らしぶりを追ったもの。シャチは群れによって食性が違って荒々しく狩りをする群れもあれば、定住して魚を食べる群れもあるというのが面白い。それにしてもシャチのジャンプは迫力あるねぇ。5トン以上の身体で5メートルくらい跳べるらしい。全身筋肉だなー2023/11/02

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