双葉文庫<br> 未来職安

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双葉文庫
未来職安

  • 著者名:柞刈湯葉【著】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • 双葉社(2021/01発売)
  • 2025→2026年!Kinoppy電子書籍・電子洋書全点ポイント30倍キャンペーン(~1/1)
  • ポイント 180pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784575524406

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内容説明

令和よりちょっと先の未来、国民は99%の働かない<消費者>と、働く1%のエリート<生産者>に分類されている。労働の必要はないけれど、仕事を斡旋する職安の需要は健在。いろんな事情を抱えた消費者が、今日も仕事を求めて職安にやってくる。ほっこり楽しい近未来型お仕事小説!

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mae.dat

241
6篇の連作短篇。はじめは違うんじゃと思うけど。段々この世界観でも良いんじゃ無いの。ありって思えて来てね。儂自身の祖父母や両親の生きて来た時代、儂の生きている時代、子供達の生きていく時代と、文明が進むにつれて、サイクルが短くなる事を実体験しています。特にコンピュータができて、インターネットが社会基盤となり、SNS等が認知されて、ディープラーニングが浸透して……今後どんな技術が社会に影響を与えるのでしょうね?なのでここで描かれている様に、今の常識とはかけ離れた社会構造、一般常識が築かれる事はある様に思うのよ。2023/03/12

mihya

51
機械化が進み、殆どの人が働かない消費者になり、働くのは生産者と呼ばれるわずか1%の人のみ…という近未来における職安が舞台。コメディタッチのSF。絶対にあり得ないとは言えない世界観が面白い。ゆるーい感じで楽しく読んだ。やっぱ生猫、良いよね。2024/03/01

Kanonlicht

43
働かなくても政府から日常生活を保障された99%の「消費者」と、働くことで対価が与えられる1%の「生産者」による、平和で調和のとれた文明社会。主人公が勤務する職安には、さまざまな理由で仕事を求める人たちが訪れる。設定から想像するようなディストピア感はまったくなく、むしろ出てくる人々はみんな呑気かつ深刻な悩みもなさそうで、これが人類の理想郷なんじゃないかと真剣に考えてしまった。そんな世界観を構築したうえで、痛快なアイロニーで面白おかしく仕上げる著者の発想に舌を巻く。2025/07/28

うまる

38
国民の99%が働かなくて良くなった近未来のお仕事もの。基本的に働かなくて良いのになぜ職安があるのか、そして職安に来る人の事情と紹介される仕事が面白かったです。なるほど逆にそれが仕事になるのかと感心する所もありました。この職安を通して未来の就活、家族、作家、医療、雇用が書かれていますが、どれも凄く良くできていてホントに未来を垣間見る感じで楽しかったです。ネコロボットや警備ロボットなどのネーミングセンスも好き。首相が人でないとダメな理由もフフッてなりました。どこか可笑しくも平和な未来の日常話を堪能できました。2021/02/22

そふぃあ

25
楽しそうなユートピアだけどそれはそれで問題がなくなるわけではないのは確かにと思った。今だって100年前と比べたらまるで天国のように快適なんだろうと思うけど一方で苦しみや悩みは在り続けてるし。サクッと読めて楽しかった。2025/11/18

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