内容説明
かつて、双子の姉・灯里のふりをして、姉の恋人で自らの想い人でもある和範と一夜の過ちを犯した光里。そのことは胸に隠したまま、もう関わるまいと思っていた。それなのに、運命のいたずらだろうか、交通事故に巻き込まれたことがきっかけで和範と再会してしまう。しかも、和範は事故で光里に怪我を負わせた責任を取るように、光里にプロポーズしたのだ。和範に優しくされて嬉しい反面、そこにあるのは愛ではないのだと自分に言い聞かせる日々。――和範は、ただ罪悪感から私といるだけ。彼が本当に愛しているのは、私じゃなくて灯里なのだから――そう思っても、彼を求める心は止められなくて…… ※電子版は単行本をもとに編集しています。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
十六夜
5
ヒロインの自己犠牲精神にもいらいらさせられるが双子の姉の押しつけがましい親切心にもいらいらさせられる話だったわ……。人当たりがいい双子の姉に劣等感を抱くおとなしめヒロインが交通事故で後遺症残って、彼女をひいた車に乗っていたヒーロー(彼も事故に巻き込まれた系)が献身的に世話してプロポーズもしたという感じ。だからヒロインは後遺症残ったせいでプロポーズされたと思っているし、ヒーローもヒロイン姉の影響でヒロインの気持ちが自分にないと思っているし~で、見事に両片思いすれ違い。ストレス展開長かったわ~……2021/01/31