アマルティア・センの思想――政治的リアリズムからの批判的考察

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アマルティア・センの思想――政治的リアリズムからの批判的考察

  • ISBN:9784622089698

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内容説明

アマルティア・センはその広大な思想で何を壊し、何を作り上げようとしてきたのか? 気鋭の政治学者によるセン研究の最良の入門書。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

壱萬参仟縁

57
2019年初出。グローバルな必須事項の創造と擁護を介したグローバルなデモクラシーというセンの説に、2つの特徴。第一は、〈グローバルな対話としてのグローバルなデモクラシー〉。第二は、グローバルな必須事項の創造と擁護が、スミスの「公平な観察者」説にセンの特殊な解釈に依拠していること(216-7ページ)。スティグリッツはグローバル化には批判的。センは対話や、デモクラシーとしてグローバル化を捉えている感じがする。共に間違ってないと思う。さすが共にノーベル経済学賞受賞者。2022/04/20

K.H.

5
アマルティア・センについては倫理で習った程度の知識で読んだけど、少し早かったかもしれない。センの思想の紹介とその批判といった具合で、ありていに言って大変難しかった。それに批判の方がクリティカル過ぎて(特に第5章)、一方でこちらはセンについてほとんど知らないため、著者の言うことを鵜呑みにしていいのかどうかちょっと迷う。興味深かったのは去年苦労して読んだロールズとの関係だが、これももう少し勉強を進めないと、センは自分で思っているほどロールズから離れていないという著者と同じ結論を引き出せるかは保留。2022/04/10

Go Extreme

2
選択:社会的選択 剥奪 ケイパビリティ:諸々のケイパビリティ 客観性 不完全性 自由:先行研究 合理性 力 正義:分配 不正義 比較 不偏不党性 デモクラシー 凝公共的理性 人権 グローバルな必須事項 2021/02/25

O. M.

1
ケイパビリティ・アプローチで有名なセンの業績、思想がよく整理されている、質の高い解説書。勉強になりました。今日、開発政策に係る人は、序章だけでも目を通したい。論文形式で、参考文献、反論もしっかりリファーしている。今となってはしっくりくるが、経済成長著しい1960年、70年代に、功利主義、厚生主義に代表される主流派経済学を向こうに回してこういった議論がなされていたことは驚き。「強い想定」と「慎重な想定」2021/10/15

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