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内容説明
バク星人の移民の少年バクちゃんは、夢が枯れた故郷から、地球・東京へやってきた。
時には仕事の壁にぶち当たりながらも、大切な仲間と過ごす日々の中で、
自分のできることを模索していく。バクちゃんの夢は今、どんな味?
現在293万人の外国人が暮らす、日本の今とこれからの物語、完結。
「優しくノスタルジーな雰囲気に潜む、泣き出す手前のような心細さ、寂しさ、辛さ。
その全てを飲み込んでぐっとこらえて生きるバクちゃんの目に映るのは、私たちの住む東京の本当の姿」
―――宇垣美里
●コミックビーム 公式ツイッター●
@COMIC_BEAM
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akihiko810/アカウント移行中
23
2巻完結。「宇宙移民」が当たり前になった日本。宇宙移民の宇宙人バクちゃんと、それを取り巻く人の日常。7.5/10点 可愛い絵柄で、「移民問題」というシビアなテーマを扱った作品。就労だったり、国籍やアイデンティティの問題だったり、「移民の弱い立場」を徹底して描く。 あと十年もすれば日本も移民国家にならざるをえないと思うのだが、そのとき日本はどんな国になっているのだろうか?決して他人ごとではない。 2巻完結はちょっと物足りなかったかも2023/05/16
たいこ
17
外国人に日本語を教えるボランティアをしていたことがあって、留学生の若者や子どもを国に残して出稼ぎに来た人など、いろんな方が集まってにぎやかにおしゃべりしていた。私のカタコトの中国語をほめてくれたり、都庁の展望室に夜景を見に出かけて写真を撮りあったり、彼らはいつも笑顔だったけれど、きっと大変な思いもしているんだろうなと思っていた。2021/04/02
もかを
11
重い...。バクちゃん可愛い〜♡って読み始めたはずなのに...。宇宙人と東京人による時にほろにがい日常漫画だった1巻に比べると、かなり重め。特にリノとジャスミンさんのお母さんの過去は辛くて、耐えながら読むしかなかった。泣き出す手前の心細さと惨めさ、やるせなさ。その感情が溢れて心が壊れないように、飲み込んで踏ん張って何とかその場に立っているようなシーンの連続だった。自分の心を守るためには、じっと耐えるしかない時もある。大人が読むと心に堪えすぎるけど、大切なことをちゃんと悩めるバクちゃんのようになりたいね。2021/07/04
半熟タマゴ@コミック
6
バクちゃんが可愛くて応援したくなる。日本での暮らしにちょっとずつ馴染んでる感じだったけど、願いが叶うのはまだまだ先になりそうで切ない最終巻でした。バクちゃんの地球での生活をもう少し見守っていたかったな…。2023/04/23
アンズ書店
6
異星から地球へ来たバクちゃん。入国からして沢山ハードルがあり、滞在中もたくさんトラップがある。ここで生きることが幸せなのか疑問に思うし、元の星に帰った方がと過るが、住み慣れた故郷へ戻りにくい事情がある。まるで異星人として突き放して外国から来た人を扱う日本の現在。ここでなら安心して暮らせる、子どもに教育を受けさせる事が出来ると思ってもらえば、周り巡って国も栄えるとおもうんだけど。2022/09/30