歴史に見る日本の図書館 - 知的精華の受容と伝承

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歴史に見る日本の図書館 - 知的精華の受容と伝承

  • 著者名:高山正也
  • 価格 ¥3,080(本体¥2,800)
  • 勁草書房(2021/01発売)
  • ポイント 28pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784326050161

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内容説明

日本の図書館を取り巻く状況は、歴史的なうねりのなかで激変しており、いま新たな図書館政策論・図書館思想が必要とされている。そこで日本の歴史のなかでも、特に明治期から現在までを中心に、従来の図書館論で見過ごされてきた、図書館が果たしてきた役割や機能を記述する。重要事項を検証し、今後のあるべき図書館像を検討する。

目次

はしがき

第一章 本書のねらい

第二章 図書館の意義
 1 図書館とは何か
 2 図書館学と図書館サービスの理論

第三章 日本の図書館の発達と近代化
 1 近世までの日本の図書館
 2 日本の近代化と図書館
 3 日本の調査活動の高度化と専門図書館の発展
 4 社会教育と公共図書館

第四章 日本の図書館確立期──青年図書館員聯盟と間宮不二雄
 1 日本図書館協会の形成と図書館学の確立
 2 図書館学教育の本質と図書館学の確立
 3 図書館員教習所──文部省の図書館職員教育

第五章 占領下日本の図書館
 1 日本占領と国立国会図書館
 2 前田多門とシビックス(civics)概念の提唱
 3 日本の図書館学の確立と日本図書館学校(Japan Library School)

第六章 復興の一翼を担った専門図書館
 1 専門図書館の発展と日本の復興
 2 ドクメンテーション──科学技術情報活動の発展
 3 英国の戦後復興事例にみる専門図書館

第七章 今後の日本の図書館
 1 デジタル時代の図書館──機械化図書館か、電子図書館か
 2 図書館とデータベースのあり方
 3 図書館業務の外部化と図書館の将来

あとがき
本書関連年表
索引
凡例

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

軍縮地球市民shinshin

14
図書館の歴史についてふれているのは、全7章中、3、4、5章だけで、しかもほとんど近現代。終章の電子図書館への転換が上手く行われていない事情はよくわかった。日本の図書館行政は、戦前から現代まで基本的に文部省なのだが、戦前は内務省が口を出したり、戦後は立法府に属する国立国会図書館と文部省との交流が全くなかったり(その点、戦前の帝国図書館は文部省管轄だから一本化できていたわけだ)、二重行政の弊害が直接及んだ結果だとわかった。GHQの「日本弱体化政策」に図書館も一枚噛んでいたというのは、そうなのだろうが、最近読ん2020/08/26

ぷほは

4
初読時は歴史的経緯に目を奪われたが、戦後の図書館問題をクリアに切り出しているので、今回は助けられた。まず61年に後にTRCと合併する学校図書サービスが創業、63年に図書館問題研究会が「中小都市における公共図書館の運営」刊行、無料貸本を主軸とする地方公共図書館の設立が進み、大都市近郊に存在した貸本屋が淘汰され「安直な利用者迎合型」(149頁)図書館が雨後の筍状態に。その後、新規開設館に出版物と目録を提供する日本図書センター(TRC)が79年に発足、ここが現在CCCと「ツタヤ図書館」を共同運営しているわけだ。2018/11/08

sen_ichi

0
図書館に関する出来事の年表が見やすい。 機械化図書館と電子図書館の違い2021/05/09

Mie

0
勉強用。なかなか重いので数ヶ月かかってゆっくりと…。 第7章は特に今後さらに盛んになっていく話題だろうなあ。2020/11/21

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