民主主義の発明 - 全体主義の限界

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民主主義の発明 - 全体主義の限界

  • ISBN:9784326302543

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内容説明

民主主義は全体主義の経験に照らされたとき、はじめてその意義を明かす。全体主義の概念によって、スターリニズムやファシズムを定義しなおしたルフォール。本書では、東欧政治体制の研究や『収容所群島』の読解を通じて、全体主義のただ中で生まれてくる民主主義の可能性と両義性を考察していく。

目次

まえがき

第I部 全体主義を理解するために

第一章 人権と政治
第二章 全体主義の論理
第三章 スターリンとスターリン主義
第四章 左派連合が考えないこと
第五章 身体のイメージと全体主義

第II部 新たな兆しを読み解く

第六章 ソビエトの反体制派とわれわれ
第七章 革命の問題
第八章 ハンガリーの蜂起
第九章 もう一つの革命
第一〇章 ポーランドからの帰還
第一一章 可能性の限界を押し広げる

初版への序文
原注
訳注
解説 クロード・ルフォールの新しさと古さ
あとがき
索引

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

てれまこし

8
ラクラウから。著者は社会科学高等研究院に影響力大の仏政治哲学者。マルクス主義からトロツキー主義に転向するが、いずれの組織にも全体主義的傾向を認めて離反してる。だがサンディカリズムやアナーキズムではなく、人権とか民主主義という仏革命の遺産を資本主義経済の上部構造以上のもの、真に革命的なものとして見直すに至った。だからアレントとかシュトラウスなどの「保守派」とも共鳴してる。全体主義は民主主義から生まれる。権力の源泉としての「人民」を措定しつつ、「一つの人民」を解体するという民主主義の矛盾に対する応答として。2025/06/22

Daimon

0
民主主義から全体主義が現れる…王の身体の破壊、宙づりになった人々、官僚制への科学的言説、党への身体化…二枚舌的な戦略が持てるか2017/08/04

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