内容説明
安保法案採決の夏、「ふつうの人」たちがデモ行進を繰り広げた。背景には、個人が平等に尊重されるための「場」の確保が浮かび上がる。それこそが日本国憲法13条に具体化された、リベラリズムの未完の課題でもある。困難を承知の上で取り組む「個人として尊重」という普遍主義的原理の市民による相互的承認へ、憲法学から挑む。
目次
はじめに──「われら日本国民」
I 個人──統治権力の正統性根拠
第1章 自己決定とその「環境」
コラム(1) ドゥオーキンは「運の平等主義」者か?
第2章 自己決定を「権利」として構成することの意味
第3章 自律の教説は公共社会の共通の《物語》たりうるか?
II 政治的共同体─帰属の条件
第4章 立憲主義の土壌を侵すもの
第5章 リベラルな国家のアドミッション・ポリシー
第6章 「われら、人民」──《法の共和国》の試みとして
コラム(2) 法にしたがう政治的責務──なぜ、「この」政治的共同体に対してなのか?
おわりに──「われら」のゆくえ
注
あとがき
索引
-
- 電子書籍
- 追憶はほろ苦く〈失恋に乾杯!Ⅲ〉【分冊…
-
- 電子書籍
- 嘘×嘘=恋?~秘密の身代わり同棲~ […
-
- 電子書籍
- ポイとピピ - 2巻〈おわりははじまり…
-
- 電子書籍
- 関西人の正体(小学館文庫) 小学館文庫