扶桑社BOOKS文庫<br> 殿様は「明治」をどう生きたのか【電子版限定特典付き】

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扶桑社BOOKS文庫
殿様は「明治」をどう生きたのか【電子版限定特典付き】

  • 著者名:河合敦
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 扶桑社(2020/12発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784594086961

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内容説明

生活の困り農民になった元殿様、宮司となってひっそりと生きる元殿様、外交官として世界を飛び回る元殿様など、多種多様なその後の人生とは

江戸時代に各地を治めていた藩主は、明治4年の廃藩置県によって国元から切り離されて強制的に東京住まいとなった。戊辰戦争で勝った大名も負けた大名も一緒くたに、領地は没収され、家臣は解散させられた。
大大名家は、維新後も華族として華やかに暮らしたイメージがある。しかし、新政府に対抗した請西藩の林忠崇は一時は自ら農業をしなくてはならないほど困窮してしまった。また、朝敵とされた会津藩の松平容保は、日光東照宮などの宮司となり、徳川宗家の菩提をとむらいひっそりと生きた。
外交官として世界各地を飛び回る元殿様や徳川宗家のその後など、14人の元殿様の知られざる生き様を、テレビなどでお馴染みの河合敦先生が紹介する。

※この作品には、電子版限定の特典として、河合敦『禁断の江戸市~教科書に載らない江戸の事件簿~』(扶桑社刊)の一部が巻末に収録されています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

麦ちゃんの下僕

139
オーディオブック+文庫本。第一章「維新の波に抗った若き藩主たち」松平容保・松平定敬など、第二章「最後の将軍・徳川慶喜に翻弄された殿様」松平春嶽・山内容堂など、第三章「育ちの良さを生かして明治に活躍」蜂須賀茂韶・浅野長勲など…という計14名の“殿様”が紹介されています。実は彼らの大半は“嫡男”ではなく、本家や他藩に養子に入った身…そういう生い立ちだからこそ、激変する環境にも対応できたのかもしれませんね。“最後の大名”林忠崇の波瀾万丈な人生は実に面白いですし、沖縄県令の上杉茂憲は本当に尊敬できると思いました。2023/08/05

yamatoshiuruhashi

62
お殿様としてそだった人々は幕末、勝ち馬に乗れたか否かにかかわらず、自ら治める藩=国を失った。ある意味、失業者でもあったのだろう。本書はそれらのお殿様のうち14人の明治の生き方を紹介する。朝敵とされ長州の怨みを買った会津の松平容保をはじめ、大小、そして立場も様々ながら、ある意味インセンティブを持った生き方が出来ているようではある。若くして世を捨ててしまうのも一つの生き方だが、まるで現代に通じるように、学問をおさめ社会、天下国家に貢献せむとした人々が多いのにお殿様の矜持を感じる。2022/07/08

tetsu

38
★3 幕末から明治維新その後について、元殿様がどのような生涯を送ったかを解説した本。 江戸幕府の鎖国政策と地政学からヨーロッパと日本の文明的ギャップは当時の人々にとてつもない衝撃を与えたに違いない。それをを短期間に埋めることができたのは、元殿様だけでなく多くの普通の人々に宿る好奇心や向上心がエネルギーになったのではないかと思う。 ネット社会になり瞬時に情報が飛び交う現在では、もはや宇宙人に出会うくらいでないと、文明的ギャップの衝撃を味わうことはできないのでしょうね。2022/12/19

宇宙猫

26
★★★ 幕末の藩主14人を取り上げて、生涯をまとめて紹介。有名どころなせいか海外留学している人が多く、お殿様は藩がなくなってもセレブなんだと驚いた。2022/04/14

ウッチー

24
 幕末の殿様の明治維新後という注目されない斬新な紹介であり、面白かった。特に知ってる殿様には興味が湧く。反面、自分が知らない殿様は、維新前も知らないので残念ながら興味を持たなかった。でも、全体的に面白かったので他のシリーズ読んでみたいと思った。2022/02/20

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