文春文庫<br> メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相

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文春文庫
メディアの闇 「安倍官邸 VS.NHK」森友取材全真相

  • 著者名:相澤冬樹【著】
  • 価格 ¥950(本体¥864)
  • 文藝春秋(2021/01発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167916336

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内容説明

なぜ放送されないんだ!

エース記者はなぜNHKをやめたのか。
官邸からの圧力、巨大組織内で上層部から歪められる報道──
スクープの裏側を「忖度なし」に書き尽くす。

社会に衝撃を与えた『安部官邸vs.NHK  森友事件をスクープした私が辞めた理由』を改題し、大幅加筆。
「文庫化にあたって 『この本には虚偽がある』は虚偽である」をはじめ、単行本刊行後の怒濤の展開も描いた決定版。

著者は「森友事件」の発覚当初から事件を追い続けたNHK大阪放送局の司法担当キャップだった。
次々に特ダネをつかむも、書いた原稿は「安倍官邸とのつながり」を薄めるように書き換えられていく。
NHKでも検察でも東京vs.大阪のせめぎ合いが続く中、ついに著者は記者職からの異動を命じられた。
記者であり続けるために職を辞した著者が、事件の核心、取材の裏側、そして歪められる報道の現在を赤裸々に明かす、渾身のノンフィクション。

この話には続きがある。
「この単行本が出来上がろうかというタイミングで赤木雅子さんに初めて会えた。
その後、劇的な展開を見せて、週刊文春での赤木俊夫さんの遺書全文公開、国と佐川氏の提訴に至った。
森友国有地値引きも公文書改ざんも何一つ古びていないし終わってもいない」(「文庫化にあたって『この本には虚偽がある』は虚偽である」より)

今、メディア不信は最高潮に達している。
権力に牙を抜かれ、批判能力を失う一方で、現場の最前線には、真実を伝えるために日夜格闘する記者たちがいる。
すべてはここから始まった――。
メディア、公正な報道が危機に瀕する現代、必読の書。

解説:田村秀男(産経新聞特別編集委員)

※この電子書籍は2018年12月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

厩戸皇子そっくりおじさん・寺

71
ご主人に先立たれた赤木雅子さんに寄り添った著者の森友学園事件。NHKの記者だったのだが、この事件をきっかけに辞めることになる。著者が硬骨漢なのはわかるが、所々で右翼的な発言があったり(まあ構わないが)、強い自己主張があったり(カバーの略歴に出身大学のみならずラ・サール高校卒業まで記す)、記者間のパワハラに多少肯定的な表現があったり、本のクライマックス部分に「自分が今までに出会った5人のすごい記者」列伝があったりして、微妙に違和感が残るのだ。文庫化にあたって加筆したというが、元版はどうだったのだろう?。2022/03/10

20
【NHK記者も"出禁"になる(場合もある)!!】NHKが「公共放送」だと知っている人も、「国営放送」だと思い込んでいる人にとっても度肝を抜かれるはずの実録▼善悪の彼岸に立っていないと、相手は心を閉ざしてしまう。だから取材には「愛」が必要なのかもしれない。そんな筆者の姿勢に触れると、世の中に闇はあれど、悪はないような気さえしてくる。2022/01/18

黒頭巾ちゃん

7
▼NHKの記者がまともなのがわかる。ただ、上層部は政権と繋がっているので圧力がかかっていることが分かる▼取材での当て方や裏取りのしかたが具体的で仕事でも使えそうだった2021/12/05

風鈴

3
熱量溢れていて、割と面白かった。2022/10/24

hori-chan

3
途中の同僚記者さんと検事さんの紹介でちょっと中だるみしちゃいましたけど、記者の人ってこんな感じで取材進めるんだな、と別の気づきがあり興味深かったです。なんかすごくクセの強い方だな、と思ってプロフィール拝見したら、高校の先輩でいらっしゃいました。2021/04/30

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