月経と犯罪

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月経と犯罪

  • 著者名:田中ひかる
  • 価格 ¥2,112(本体¥1,920)
  • 平凡社(2020/12発売)
  • ポイント 19pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784582824919

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内容説明

「女は生理の時、カッとして頭にきて何をするのかわからない」――。女性は生理があるから罪を犯す、と信じられていた時代があった。その言葉の根拠を確かめ、信じられてきた理由を歴史的資料からひもとく。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

gtn

30
ロンブローゾから鈴木券太郎や寺田精一、小酒井不木等を経て現在に至る女性犯罪論を丁寧に拾い上げ、提示することにより、月経要因説の矛盾と偏見を読者に気付かせる著者。声高に差別だと叫ばないところに著者の知性を感じる。なお、そんな僻見に与しない数少ない例として、出射義夫著「女性犯罪」(昭27年刊)を紹介しているが、先日偶然古本市にて800円で入手。楽しみが増えた。2021/08/12

かさお

23
「女は生理の時はカッとなって何をするか分からん」昭和の冤罪事件(甲山事件)では、生理中だった女性が逮捕された。んなアホな、と言いたくなる😱この本では、そんな迷信レベルの間違った概念が何故生まれたのか、歴史を紐といていて面白かった。明治時代の西洋人学者の書いた偏った女性犯罪学の本が、日本に輸入された事が原因。 興味深かったのは、ヒステリーについての考察。れっきとした病気とされており、斜視、手足のふるえ、など脳梗塞の症状と似てるため、間違って脳手術されたり、逆にされずに亡くなったりした事もあったそうだ。→ 2025/04/09

くさてる

20
月経と女性の犯罪の関係性がどう語られてきたかを検証した一冊。「女が万引きや放火をするのは生理の時が多い」「女は生理のときかっと頭にきてなにをするか分からない」そんなことは昭和の時代に置き去りにされた都市伝説とばかり思っていたのですが、伝説ではなく大真面目に主張していた学者がこんなにいたのですね……。もちろんきちんと統計を用いて正しい主張をした男性の学者もいたのですが、女性の中にも偏見を持っていた人がいたとは。著者の語り口は冷静で信頼して読むことができます。おすすめ。2021/03/27

jamko

16
生理がこんなにも女性の犯罪と執拗に結びつけられていた歴史、まったく知らなかった。女を同じ人間として見たくないという強烈な意志を感じる。日本における生理休暇の歴史も興味深かった。戦後の、トイレにもろくに行けない労働環境の酷さから生理休暇は母体保護の観点からも導入が進められたが、東京女子医大創設者の吉岡彌生は強固な不要論を唱えたという。保護が差別につながる懸念があったのかもと著者は指摘する。→2021/07/23

garth

12
「チャールズ・ダーウィンは、白人男性こそが最も進化した存在で、非白人女性が最も下等な存在だと位置づけていた」(p.48)とあるのが気になる。ダーウィンがそんなことを言っているんだろうか? ドーキンスとか読むかぎり、そんなことは言いそうもないんだが。2021/04/01

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